徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2017. 04. 17 (月)】 author : スポンサードリンク
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模擬店-第38回俳優祭 (その三)

(模擬店案内図の一部)

俳優祭においてご見物の方々がもっとも楽しみにしているのが、この模擬店でしょう。軽食、俳優祭グッズ、写真館、お土産など役者さんがすべて直に販売してくれるのですから、普段舞台上の役者さんがぐっと身近に感じられる機会です。お店は一階から三階まで分散してぎっしりと配置されています。ですから、プログラムを購入して、まず最初にそこに挟み込まれている模擬店案内図を見て、贔屓役者がいるお店をどこからどう回ろうかとシミュレーションする必要があります。

写真撮影は原則は禁止ですが、スマホ等が普及した今、迷惑にならない程度にと緩和されています。亀三郎さんが、#俳優祭38としてSNSにもあげてOKと説明していました。実際には役者さんたちも気軽に撮影に応じてくれていました。ただし、人気役者さんの場合はかなり厳しかったと思います。人気役者のお店は買い物兼写真撮影で押すな押すなの大盛況です。模擬店回りにあてられている時間は約一時間です。

私は昼夜三階席でしたから同行の方とまず菊之助さんの俳優祭グッズ売り場を無事クリアーしてから、軽食を販売している花籠へ。ここはスペース的には幾分余裕があるものの、それでも好きなものを買うのに一苦労です。

二階の写真館に行ってみましたが、石橋を踊った若手花形が獅子の拵えのまま撮影するとあって、長い列。とても無理と諦めて、他へ。中村屋のところも昼は側へも寄れませんでした。その後はアトランダムに劇場内を回りました。

俳優祭の良いところは、幹部の方のみならず、お弟子さんである名題さん、名題下さんたちとも気軽にお声をかけてお話ができることです。今回とくに印象に残ったのは美吉屋の吉弥さん、成田屋の新十郎さん、かぐや姫の脚本を京蔵さんと共同で書いた咲十郎さんたちです。

また、ツイッターで本格的につぶやくようになって、交流させていただいている方々とも短時間ですが、ご挨拶、お話ができたことは本当にありがたいことでした。俳優祭は役者さんの文化祭ですが、ファンのお祭でもある訳です。

ただ、亡くなった歌江丈ほかで開催され、俳優祭の名物でもあった幕間シアターは残念ながら今回はありませんでした。新装開場後はじめての開催であった前回第37回では歌舞伎座の舞台を使って行われていたので、復活を望みたいと思います。

また夜の部のはじまる前にすでに金券が品切れになったり、逆にプログラムがやや余った(そのためか、終演後に若手花形が先頭に立って販売していた!)ことなど再検討が必要な運営上での課題も残ったようです。

最後に今回の俳優祭開催の実務上の中心となった亀三郎丈(亀三郎として最後の舞台と模擬店開催前の説明において)に心から感謝するとともに、関係者各位のご努力にも御礼を申し上げたいと思います。
【2017. 04. 03 (月)】 author : 六条亭
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舞踊二題 上『二つ巴』 下『石橋』-第38回俳優祭(そのニ)


そのニははじめの舞踊二題

上『二つ巴』

『石橋』は文字通り石橋もので、しかも前日までの情報で若手花形が揃い踏みして獅子の毛振りをするであろうとはSNSにあがっていた情報から予想はついたのですが、となると『二つ巴』は中堅と若手の群舞になるのかなとしか考えられませんでした。

プログラムをみると、二つ巴は大星家の家紋であり、仮名手本忠臣蔵の有名な七段目と十一段目を素踊りで群舞、とありました。これははじめてです。幕が開くとすっきりとした舞台装置を背景に祇園一力茶屋の場面です。仲居(門之助、笑也、笑三郎)の三人は外面は男性でも柔らかく、さすがにいつも女形をされている役者さんたちです。

そこへ芝翫の由良之助が現れます。素踊りですと芝翫はいやに大きく見えますね。ニンとしては彼が由良之助を本役にするでしょうね。三人侍(錦之助、高麗蔵、松江)との駆け引きもあります。力弥(鷹之資)は踊り、品ともに申し分がありません。おかる(扇雀)との虚々実々の色模様もそれらしく見えます。素踊りは基本は扇子一つと所作で表現するのですから、踊る人の力がもろに分かってしまい難しいと思いますが、後味のよい踊りでした。

十一段目に入るとわらわらと塩冶浪士の主に御曹司たち(男女蔵が主ですが、飛び抜けて年齢的に上です)が現れて、舞台一杯に高家家臣たちと斬り結びます。あそこに誰がいる、こちらに誰がいるなどと見ているうちに、舞台は松緑の小林平八郎と亀寿の竹森喜多八の泉水の激しい立ち廻りになります。息のあった二人の本興行での舞台さながらの激しい立ち廻りは見どころ満点でした。

最後は本懐を遂げた塩冶浪士たちが揃って幕。

下『石橋』

幕開きは拵えをした鳶頭の又五郎。若い者との絡みを颯爽と踊った後、舞台が割れて大セリで仔獅子(白)が四人石橋に乗って上がって来ます。四人は松也、巳之助、隼人、橋之助。彼らが踊りだすと、今度は花道から仔獅子(赤)が四人現れます(壱太郎、尾上右近、米吉、児太郎)。娘の仔獅子という設定でしょうかね、裾をひいています。絵面も美形揃い。

やがて本舞台に八人が揃って、ダイナミックに毛振りをするのは壮観です。言わば八人連獅子。観ている方も運動競技を観ているような錯覚におちいります。尾上右近が頭一つ抜けて身体にキレがあります。もちろん他の七人も若さにまかせて振っている部分もありますが、まずは無難にこなしていて、大いに盛り上がりました。昼のよりも夜の方が数多く振っていたように思いました。

又五郎を上置きにした二月松竹座の拡大ヴァージョンという感じでした。それにしても俳優祭で若手花形による踊り一幕が出せたのですから、まさに世代交代を実感しました。

【2017. 04. 01 (土)】 author : 六条亭
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『月光姫恋暫』-第38回俳優祭(その一)
3月28日(火)に開催された日本俳優協会再建60周年記念第38回俳優祭に参加してきました。観劇と書かず、参加と書きますのは、俳優さんたちとじかにふれあうことができる模擬店があるからです。

このため俳優祭のチケットの入手は毎度困難を極めるのですね。前回までは電話予約のみでしたから、とにかく繋がらない電話を必死にかけ続けるしかありませんでした。今回から幸いにもWeb予約が導入されましたので、その苦痛からは解放されました。しかし、発売開始から約10分程度で完売してしまったようで、入手難は相変わらずだったようです。幸運にも確保できたチケットで昼夜に参加しました。




さて、舞踊二題と模擬店は次回にしまして、まず切りの『月光姫恋暫』から。

この演目、俳優祭不朽の名作『白雪姫』、そして第35回俳優祭の『灰被姫』に続きかぐや姫を題材にしていて、姫もの三部作の完成となりました。脚本は『灰被姫』に続き中村京蔵と山崎咲十郎の手になるものです。いやがうえにも期待が高まりました。

しかし、今回は異例のことながら主役のかぐや姫らの配役が事前に正式発表されないまま、俳優祭当日を迎えました。最近は幕内側から役者さんの発信があるので、かぐや姫が猿之助、そして染五郎と勘九郎が主役との情報が流れていまして、事実その通りでした。

プログラムを購入してまず最初に確認したのがこの配役で、さて大幹部たちはとみると、かぐや姫の父母と思われる月宮殿の王と妃が仁左衛門と玉三郎で、これは久しぶりのニザ玉共演とはじめからハイ・テンションになりました\(^o^)/。そして、菊五郎の帝、吉右衛門の陰陽博士、梅玉の右大臣でした!

全体は全五場の構成となっています。
【発端 月光殿の場】
【第一場 洛北竹林の場】
【第二場 竹取翁館門前の場】
【第三場 竹取翁舘奥殿の場】
【大詰 ふじの山の場】

4月30日(日)にこの俳優祭のテレビ放送(Eテレ21時〜)もありますので、ネタバレにならない程度で気が付いたことを以下に雑感風に書いていきます。

まず外題でも分かるとおり竹取物語を物語の中心にしつつ、『暫』の要素が入り、それに加えてプッチーニの遺作オペラ『トゥーランドット』を綯い交ぜにしていることを特記しておきます。それも非常に巧みに取り込んでいます。したがって、普段オペラに親しんでいない方もこの芝居を楽しむには少なくともこの『トゥーランドット』のあらすじと登場人物だけでも読んでいただきたいですね。それによってこの演目が歌舞伎の新作としても十分に通用するものであることをご理解いただけるものと思います。

発端では暗くなった劇場内がぱっと明るくなるとそこにはたしかに仁左衛門と玉三郎が…(*^^*)。まことに麗しくまた威厳のある姿です。まるで昔映像で観た玄宗皇帝と楊貴妃のようです。しかし、衣裳などは『国性爺合戦』の甘輝将軍とその妻錦祥女に近いでしょうか。

かぐや姫の三人の官女(名前も『トゥーランドット』に由来します)が気性の荒い姫のためボコボコにされた状態でも修行のため地球へ行く姫に従うよう王と妃に命ぜられて、渋々と付き従います。亀蔵、猿弥、弘太郎の官女は最初から笑わせてくれます。

第一場では竹取の翁が天界から子供を授かる夢をみたことから、光る竹を探します。菊之助は昼に比べてよりヨロヨロと老けを強調していて、これがあの菊之助か!と驚きます。海老蔵の媼はごく普通ですが、台詞はいつもの海老蔵です(笑)。そこへ流浪の国主(彌十郎)と侍女(七之助)、『あらしのよるに』のがぶ(獅童)とめい(松也)がそのままの姿で現れます。これには観客は大喜びでした。さらに吉田松若(染五郎)と勘九郎(山男)、ついには竹の中からただならぬ光が放たれて、猿之助のかぐや姫が登場します。気位が高く、気性の荒い姫の設定ですから、顔もキツめに作ってあります。『滝夜叉姫』に近い感じで、妖気すら感じました。この九人が入り乱れてだんまりを見せますから、惹き込まれます。

引込みも堂々として怖いくらいの威厳のあるかぐや姫!その姫に一目惚れした山男勘九郎は、「君の名は。」とか、一躍大ブームになった『逃げるは恥だが役に立つ』(逃げ恥)の恋ダンスを取り入れた六方とか、流行り感覚満載でした。恋ダンス六方はキレがよく、よい見せ場になりました。外題にある恋は恋ダンスを想定していたものではと思います。

竹取翁館門前では、かぐや姫の婚活の条件が高札になっていて、イケメンの条件には笑いました。翁と媼夫婦はかぐや姫に手を焼いています。今日も今日とて姫の命で銀座にブランド品の買い出しとか。高札を持って引っ込む謎の男は、昼は幸四郎、夜は愛之助でした。愛之助は『コメディ・トゥナイト!』の格好で、松竹座にも来てね、と宣伝。

いよいよ奥殿では婿選び。東西南北の自称イケメン王子(左團次、鴈治郎、市蔵、中車) には官女から三つの謎がかけられます。三人の官女がなぜか赤い腹出しなので、すぐ暫のパロディと分かりますが、この謎がムチャクチャなことと、四人の答えが支離滅裂で爆笑の渦。四人とも首を切られてしまいます。(夜の部では左團次がお得意の下ネタを披露して、あらかじめ昼の部と差し替えてほしいと言ってましたが、はたしてどうなりますでしょうか?弘太郎もご愛嬌のトチリがあり、昼の部収録分が採用されるのでしょうか?)

これらを見ているかぐや姫はまさに氷姫。怜然と見守っています。繰り返しますが、この役は猿之助以外考えられないはまり役だと思いました。ただ、昼の部では完璧だった猿之助の台詞があやしくなり、扇をカンペよろしく見ながらの見得があったのですが、これは本当にあやしかったのか、それとも演技なのかハッキリとしませんでした。

氷姫は翁・媼の首をうつことを命じるのですが、そこへ「しばらく〜」の声が…。和藤内のような衣裳と鬘、そして竹を持って現れた勘九郎。自分も婿候補に名乗りを上げます。ここでもドラマ『カルテット』で満島ひかりが使って流行りだしたミゾミゾすると言っていました(笑)。同様に三つの謎かけが始まります。今度はかぐや姫からです。ここからの展開はほぼ『トゥーランドット』に近いと思いますから、歌舞伎としてはやや生硬に感じられるかもしれません。

三つの謎が解かれたがイケメンの条件を満たしていないため、かぐや姫は求愛を拒みます。そこで今度は勘九郎の方から自分の実名はとの謎かけを出されてしまい、慌てたかぐや姫は「誰も寝てはならぬ」と皆に厳命。これはトゥーランドットの中の名台詞ですね。連れてこられた彌十郎と七之助。七之助は口を割ると見せかけて主人のために自害します。七之助のクドキがあり、見せ場でした。七之助の役名龍野の名は『トゥーランドット』のリューから来ています。

ついにかぐや姫は求愛に応え、「あなたの名前は「愛」!」これも同じく『トゥーランドット』の名台詞ですね。ただ、勘九郎にいうと、奥様の名前にもかけているように聞こえました。かぐや姫の自分の美貌を嘆くくだりは夜はより強調されていて面白く、竹本・長唄(大薩摩)の両床まで、皆さん一斉に大きくコケていました。かぐや姫の側にいた官女の猿紫は屋台から舞台までころげ落ちてしまっていました。

お家再興の鏡を持っていたのが藪島入道竹斉(染五郎)であるとかぐや姫に名指しされます。この染五郎は『暫』の鯰入道にあたるのですが、ここでは筍の衣裳です。それからは染五郎は大忙し。一人で隈をひき、鬘をつけて、ぶっ変える。『積恋雪関扉』の関兵衛、『伽羅先代萩』の仁木弾正っぽくやっていました。引込みも猿之助の連理引きで三回も舞台に引っ張られました(『かさね』を想起)。三回目は今度の氷艶の踊りかとも思わせました。最後は『四の切』よろしく舞台背面に切ってあるところへ飛び込んでいました。夜は一度場所を間違えたふりを見せてからです。ドリフっぽいですね。何でもやりたがる染五郎の面目躍如でした!

評判を聞きつけた帝が右大臣とともに現れて求愛するも、修行が終わって月へ帰らなければいけないと断り、迎えの天女(魁春、雀右衛門、孝太郎、梅枝)が艶やかな舞を舞ううちに花道を引っ込みます。この月への帰還は澤瀉屋ならぜひとも宙乗りで観たいところでしたから、いささか物足りなかったですが、それは俳優祭ではないものねだりでしょう。この演目、一日限りでは勿体なく、澤瀉屋の興行にかけてもよいと思いました。

かぐや姫の遺したものの扱いを帝は陰陽博士に占わせます。そこでまさかの播磨屋の誰も寝てはならぬのひと節!大詰はふじの山が舞台転換でせり出してきて、壮観。これでメデタシメデタシのはずが、さらにまさかの音羽屋が台詞につまるパプニング。隣の播磨屋が笑いをこらえていたのが、ツボでした。

一旦幕が閉まった後再度上がると出演した方のみならずほとんどの役者さんが舞台に並び、梅玉さんの司会で、会長の藤十郎さんのご挨拶、理事長の菊五郎さんの御礼のご挨拶と手締めで今回の俳優祭も無事盛況裡に幕を閉じました。個人的には下手で水谷八重子さんと手を繋いで支えていた松緑さん、また音羽屋さんの右隣で仁左衛門さん、玉三郎さんがともに羽織袴で並んでいたのが印象的でした。とくに玉三郎さんがやや体を右に向けてニコニコしながら菊五郎さんを見守る感じが素敵でしたね。

(4月3日 一部誤記修正、記事の内容を補記しました)
【2017. 03. 31 (金)】 author : 六条亭
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新春のご挨拶



本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
【2017. 01. 01 (日)】 author : 六条亭
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富司純子さんの連載【富司純子 あるがまゝに】《2》
富司純子さんを取材したスポーツ報知の連載記事【あるがまゝに】が29日付の(19)で完結しました。

この連載は今まで語られなかった富司純子さんの映画女優デビューから菊五郎との結婚、引退、梨園に入ってからの苦労など知られざる側面を、まさに「あるがまゝに」掘り起こしています。東映の映画史であるとともに梨園の妻・母・女優富司純子さんの人間的魅力を語ってあまりあるものでした。毎日この連載を読むのが楽しくて、次回が待ち遠しかったのも最近では経験したことがありません。取材から執筆までの担当者のご苦労に感謝したいと思います。

番外編を含めて(1)〜(9)の10回分の連載は、すでに《1》としてまとめました。こちら。

(10)〜(19)の10回分を《2》としてまとめ、リンクを次の通りはっておきます。

【富司純子 あるがまゝに】(10)約600人が出席した結婚披露宴、映画界のドンが祝辞で歌舞伎界へ異例のお願い

【富司純子 あるがまゝに】(11)結婚直後に姑から告げられた「役者の女房の心得」

【富司純子 あるがまゝに】(12)男児を産むまでのプレッシャー

【富司純子 あるがまゝに】(13)寺島純子で「3時のあなた」

【富司純子 あるがまゝに】(14)「男の中の男」健さんただ一人

【富司純子 あるがまゝに】(15)現芸名は亡き母の置き土産

【富司純子 あるがまゝに】(16)女優は特別な生き方をするものではない

【富司純子 あるがまゝに】(17)長男・菊之助から見た母は「やっぱり面白い人」

【富司純子 あるがまゝに】(18)「新しい監督、役の色に染まりなさい」

【富司純子 あるがまゝに】(19)菊五郎「恋人、妻、母、ジェネラルマネジャーだな」
【2016. 10. 29 (土)】 author : 六条亭
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富司純子さんの連載【富司純子 あるがまゝに】《1》
スポーツ報知に連載されている富司純子さんの語りを主とした【富司純子 あるがまゝに】が、ご本人のお人柄も反映していると思いますが、絶好の読み物になっています。歌舞伎を愛好する人間にとっては音羽屋さんの芸風に通ずるものがあって、なおさら貴重なものと思いながら、拝読しました。

ただ、残念なのはスポーツ報知の記事の表示が過去記事を探しにくく、簡単に読めないことです。

そこで、女優引退までで連載は一区切りと思い、以下に今までの記事10本(番外編を含む)をまとめてリンクをはっておきます。

【富司純子 あるがまゝに】(1)大女優の栄光 家族の前でも封印


【富司純子 あるがまゝに】(2)マキノ監督と出会い女優の道へ


【富司純子 あるがまゝに】(3)「スチャラカ社員」で得た度胸


【富司純子 あるがまゝに】(4)大河で菊五郎と運命の出会い


【富司純子 あるがまゝに】(5)“緋牡丹のお竜”にじむ覚悟


【富司純子 あるがまゝに】(番外編)舞踊の成果 品ある立ち回り


【富司純子 あるがまゝに】(6)9年間で映画出演91本 1日3度の新幹線移動も


【富司純子 あるがまゝに】(7)菊五郎突然の間接プロポーズ


【富司純子 あるがまゝに】(8)禁を破り引退宣言


【富司純子 あるがまゝに】(9)スター集結華やか引退作

【2016. 10. 16 (日)】 author : 六条亭
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『吉野川』-秀山祭夜の部観劇記
『吉野川』終演!密度の濃い凝縮した二時間。ただただ圧倒されて、深い感動を覚える!歌舞伎、それも義太夫狂言の最高水準の舞台。これは絶対必見です!

初日終演直後のツイートで私はこう書きました。そして日が経つにつれて、その思いは揺るぎないものになっています。観劇された他の方々のツイートを拝読してもそれは裏付けられます。

吉右衛門さんと玉三郎さんが四つに組んで、この舞台を見せてくださったことにただただ感謝しかありません。とにかく最高水準の出来で二時間はあっという間です。吉右衛門さんの大判事のここぞと言う時に謳い上げる台詞回しは、義太夫狂言の醍醐味を満喫させてくれます。二度目の定高の玉三郎さんの物凄い集中力と情愛表現の深さにも感服しました。

思えば上演を待ちに待った演目でした。時代物の名作であり、舞台装置も歌舞伎ならではの大掛かりのもので、舞台一面に満開の桜、真ん中に吉野川が流れていて、両岸には不和の両家の屋敷があります。つまり観客は吉野川の川底からこの壮大な悲劇を観ていることになります。これぞ歌舞伎とも言えると思います。ところが過去には4〜5年おきに上演されていたものが、2007年からパタリと途絶えてしまいました。たとえ間に歌舞伎座の改築があったとはいえ、不思議でした。仮花道を設置しなければこの狂言はまったく体をなしませんから。両花道がネックだったか?と勘繰りたくもなりました。加えて、役者の数は、妹山の腰元を入れても僅か九人ですが、主役四人が役者としての大きさ、格と技量が拮抗していなければ成り立ちません。竹本も妹山、背山と分かれて語るという贅沢なものです。

ようやく秀山祭節目の年に実現しました!しかも座頭の吉右衛門の大判事、玉三郎二度目の定高、染五郎の久我之助、菊之助の雛鳥の恋人同士と言う今望みうる最高の配役で発表されたのです。それまでツイート等で吉野川上演要望をつぶやき続けてきたので、発表時は大袈裟に言えば狂喜乱舞(笑)。否が応でも期待は高まる舞台でした。

開演後も固唾を呑んで舞台に見入りました。舞台の真ん中に流れる吉野川を挟んで叶わぬ恋を嘆く二人。爽やかな中に憂いのある貴公子染五郎とたおやかで可憐な赤姫の菊之助。相手を思いやりながらもなんとかして添いたいという心情が切ない清純な恋です。

やがて両花道を使って吉右衛門と玉三郎が登場します(実際には少し大判事が先にでるというこころにくい演出です)。不和の両家に降りかかった子供の難題についての決意を肚に秘めつつ、台詞の応酬は聴き応え見応え十分で、オペラグラスをせわしなく右往左往させます。声を高く張った玉三郎の第一声「大判事様」を聴いた途端、あぁ気合いが入っているな〜と嬉しくなるほど素晴らしいものでした

すでに何度も演じている吉右衛門の大判事は、玉三郎の手強さを巧みに躱す老獪さも見せながらきっぱりと決意の一端を語る。二人の渡り台詞は緊張感に溢れていて、聴いていてゾクゾクとしました。ここには後の悲劇の伏線もあり、やがてそれぞれの屋敷に入り、下手の妹山、上手の背山と別れます。これから先は交互に、また並行して舞台は進みます。

玉三郎の菊之助の母娘は玉三郎は入内が決まったと語りながら、実は娘の首を差し出す決意をした母親の苦悩・悲哀を全身全霊で表現していて見事です!菊之助もその運命を嘆きつつ恋人のために命を捨てる覚悟をする健気さ・哀れさがあります。梅枝、萬太郎の腰元は仕事の多い役をこなしながら、主人思いの神妙さがよく出ていて、存在感がありました。萬太郎は普段立役ですから、まだまだ勉強すべきところは多々あるとは思いますが、自然体でよいと思いました。

大判事も事の顛末を語り、久我之助も潔く死を覚悟します。吉右衛門の哀しみを抑えた台詞回しと染五郎の清冽さが印象に残ります。妹山、背山同時に首を落とそうとするところは、分かっていてもハラハラする場面です。結局定高が先に雛鳥の首をうつのですが、吉右衛門と玉三郎の川を挟んでお互いに仕草で悲劇を知らせるところは、気持ちが通い合い胸うたれます。

有名な雛流しはもっとも哀切な場面。叶わぬ恋は二人の死で成就し、両家は和解するのです。吉右衛門の臓腑から抉り出したような哀しみ、嘆きと怒り、玉三郎の慟哭と祈り、観るものの心に深く刻印されます。若者の清らかな恋もどす黒い政治に蹂躙され、お互いを思いやりながら自己犠牲による死しかない不条理さ、悲惨さ!しかし、この幕切れは観るものを浄化させる力があります。

この吉野川は本年最高の舞台であるとともに、今後も語り継がれるべき名舞台であることを声を大にして言いたいと思います。待ちに待った甲斐があったというものです。

最後に妹山側、背山側と分かれて見事な掛合いを聞かせていただいた竹本の皆さんにも感謝したいと思います。

[背山]葵太夫、慎治
[妹山]愛太夫、淳一郎


【2016. 09. 04 (日)】 author : 六条亭
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京妙、京蔵、京紫が明かした「京屋の秘密」トークレポ
平成28年2月27日(土) 歌舞伎座ギャラリーで開催(19時〜20時30分)

幸いチケットが確保できましたので、「京屋の秘密」トークに参加してきました。

初の試みである座談会形式のトークは戸部氏の飾り気のない司会進行で、京妙、京蔵、京紫の三人のお弟子の口から四代目雀右衛門の役者としての魅力、後見や舞台袖など舞台裏や楽屋でのありのままの姿が語られ、エピソード豊富なまことに内容の濃いトークでした。以下は当日のトークについて、主に2月28日に連続してツイートしたものをベースに誤りを直し、加筆修正してまとめたものです。

(1)入門の経緯。京妙「叔母が歌舞伎好きで観劇に連れて行ってもらっていました。肉眼ではじめて雀右衛門の舞台を観たのは昭和39年の四代目襲名披露『妹背山婦女庭訓』のお三輪です。華のある牡丹のような女形でしたから、憧れました。美的感覚にすぐれた人で、頭(鬘)も自分たちは良いと思っても師匠がダメ出しをして直してもらうとさらによくなるのです」

(2)京蔵「祖母が歌舞伎好きでしたから、抱き子の時から歌舞伎へ連れて行ってもらいました。師匠の舞台は襲名の前年『生きている小平次』、襲名では『金閣寺』雪姫を観ました。女形になりたいとは漠然と考えていましたが、思春期の頃(京蔵さんの表現はもっと生々しかったですが^^;)、師匠の女形に他の方にない何とも言えない色気を感じ、迷いなく女形の道へ進みました」

(3)京紫「九州出身なので歌舞伎は年一回巡業しか観ることができませんでしたが、踊りは習っていました。高一の時巡業で『男女道成寺』『弁慶上使』を観て、おわさには震えるほど感動し師匠の名前が刻印されました。国立の研修生を卒業すると一年間フリーで舞台に立つのですが、なかなかお声がかかりませんでした。ようやく京屋に入門が決まり、ご挨拶に伺った時師匠は真っ赤なブルゾンを着て色黒だったので、楚々とした舞台とあまりに違うことに驚きました」

(4)京妙「師匠の教えはとにかく大事に芝居をしろということでした。たとえ通行人の役でもです。顔も綺麗に作り、小道具も綺麗に扱えと言われました。一流のものを勉強しろと食事に連れて行ってもらったりしました。京妙になって初の勉強会で『野崎村』お染をやった時、お嬢様の役だから駅からでもタクシーを使いなさいとタクシー代をくれました」京蔵「へぇ〜」

(5)勘定奉行のCMについて、京蔵「アルバイトのつもりではじめてもう19年になりましたから、そろそろ終わりでしょう。『盛綱陣屋』盛綱の拵えは、家紋がOBCになっているので、今度よくご覧になってください。師匠からはまだやっているのか、いい加減にしろと呆れられました」京妙「俳優祭でもやってますから、本役ですよ」との言葉に京蔵さんは大いに照れていました。

(6)後見の失敗談、京紫「『小猿七之助』の滝川で師匠に仕掛け草履を履かせるところを部屋草履のまま出してしまったことがあります。気が付いた時は舞台の高い所に登っていてどうにもならず、ただ平謝りでした。周囲の幹部役者が大変でしたねと言っているのに師匠は笑って応えるのみで、後でボソッと天ぷらそば頼んどけの一言でした」

(7)京蔵「『金閣寺』雪姫を縛る仕掛け縄が切れる失敗を二度もやって師匠に頭ごなしに怒らた。今度の五代目襲名では仕掛けにはしないつもり。81歳で演じた時屋台から跳んだ(落ちた)ことがあります。実は二日○○だったんですよ(笑)。幸いどこも怪我はありませんでした。お酒は強かったです。晴海通りの真ん中で寝てしまい、往生したことがあります」

(8)京紫「お酒は60の手習で、相手を潰す飲ませ上手でした。召集でラバウルに行っていたので暑さには強く、夏に日向ぼっこしていました。逆に冬に弱く、よく鼻風邪をひいていました」京妙「鼻につめるこよりを私がよく作ってましたよ」(子供の時お人形を作って遊んでいた京妙さんならではでしょうか?!)

(9)衣裳について、京妙「師匠自身センスがよいが、三人の弟子からヒントを貰いたがった。新作(?)で葡萄をあしらった季節感のある衣裳を提案したら、気に入ってもらえました」京蔵「『二人椀久』松山で今までにな片身替りのデザインを提案・新調したら、周囲には好評にもかかわらず、師匠は稽古の時不機嫌だったんですよ」

(10)京蔵「その衣裳での初日、師匠は「お前のために一ヶ月着てやるよ」と。やや素直じゃないんですよね(笑)。この衣裳、パリ公演のプログラムに掲載されました」三人「プロンプでセリフをつけると、「分かっているよ」という感じで素直に言わず少し変えたり、思い入れをしているような間をわざととるんですね」

(11)四代目の日常は、京妙「スタッフを大切にする感じのよい方です」ほらあの話をと話をふられて京紫「入門前の新人で巡業に出た時スタッフに厳しくされたことがあります。そんなある日そのスタッフからどこへ入門するんだい?と聞かれて、今度京屋に入門しますと答えたら、今まで失礼しました、と応対が一変したことがあります」京蔵「当時の巡業はバス移動でしたから、スタッフも一緒のバスの中では宿に着くまで大宴会でした」

(12)京蔵「とにかくスタッフには差別なく接して人気がありました。また楽屋での挨拶は必ず相手の目を見て挨拶しなさいと師匠から常々言われましたから、それを守って挨拶していたら、さる大幹部が「アイツ、俺に気があるのか」(笑)」

(13)五代目襲名の演目について、京妙「『鎌倉三代記』時姫はそれほど後見の仕事はありませんが、ある時どうも頭がスッキリしていると思ったらシケを忘れて出たことがあります」京蔵「床山さんも我々弟子も師匠もまったく気が付かなかったんですね。ところが舞台に出て姉さん被りを取ったら、あ〜っ、シケがない!舞台袖に入った時あわててつけた」

(14)舞台にかける執念、京妙「脚を痛めていたが、倒れても踊り抜くという執念があった。馬油を脚に塗っていたが、自分で塗るとヒリヒリするので私が塗っていた」京紫「『助六』で最後の揚巻を演じた時お手伝いさんが家では具合悪そうに寝てばかりいたので、旦那は大丈夫ですかと心配して電話をしてきたことがあります。劇場ではそんな気配はまったく見せなかったですから、知りませんでした」

(15)京蔵「『金閣寺』雪姫は四代目の襲名披露の時ご贔屓の方からの発案で、お祝いに桜の花びらを豪雪のように派手に降らすことをやったら旦那は大喜びで、それが続くことになったと聞いています。何しろ派手なことが好きな人でしたから。今度の襲名はそれほどは降らせないと思います」

(16)京蔵「五代目襲名の雪姫でも縄を扱う後見をするが、あれは演者の動きに合わせて調節しなければならないので、とても難しいです。縄も緩むので、毎日調整が必要です」京妙「倒れた雪姫を起こす後見が必要なんですが、ある時自分が旦那と一緒に寝たんですね。それが気に入られて、型みたいになったんです」

(17)京妙と京紫「雪姫の縄は立役の方が持ちやすいように後見もタイヤのように丸く輪にして渡す気遣いが必要です。旦那はたとえ後輩の立役でも自分の方から挨拶に出向く気遣いを続けました。濡れ場でも相手が演じやすいよう立てて、合わせていました。心から可愛い人でした」

(18)京妙「後見の失敗談。『鷺娘』でいつもと違う間で引き抜いたため、旦那を前に倒してしまったことがあります。すぐ起こしましたが、怒られました。『藤娘』で手拭いを渡し忘れたら、袂だけで手拭いがあるように踊って引っ込んできました。『京鹿子娘道成寺』で烏帽子の紐がとけず前に落ちない。旦那も焦り、なおさらとけないこともありました」

(19)京妙「巡業だとホールによっていろいろと舞台の条件が異なります。あるところで照明が上手く旦那の顔に当たっていなかったため、踊りながら顔が当たるところまでどんどん舞台の後方へ下がってきたのです。後見していた自分は長唄とお囃子の山台の間で挟まれないように体を躱すのに困りました」と実演を交えて。

(20)三人「『京鹿子娘道成寺』の舞台袖での早拵えは京屋が一番速い」と自慢げでした。京妙「その分眉をこう直してとかここを塗ってとか注文があってもすばやく対応できました」三人「京屋の楽屋は笑いが絶えないことでも有名でした」との話もありました。お弟子さんたちの仲の良さと師匠愛に溢れていました。

(21)素顔の三人は、京妙さんは素顔でも舞台のそのままの京妙さんです。京蔵さんはアクションと声色・話術に長けていました。京紫さんは旦那の形見のお着物を着て舞台同様しっとりとしている印象ですが、話すことはとても面白い。それぞれが個性豊かでしたが、こういう座談会でも息のあったよきチームワークを見せていただきました。

(22)質問コーナーでお休みの時の過し方が三人三様で面白かったですが、やはり他のお芝居を観て勉強されていることが多いようです。その他のお話は省きます。

(23)ただ最後に二月の歌舞伎座で京蔵さんが演じた『籠釣瓶花街酔醒』の女中お咲の話題についてだけはどうしても触れておきたいと思います。京蔵「歌女之丞さんや芝喜松さんに教えていただきましたが、幕切れで次郎左衛門に斬られるところがやはり難しいです」京妙「自分も演じたことがありますが、籠釣瓶は本身を使うから、大丈夫だった?」と京蔵さんに聞いていました。答えは大丈夫でしたとのことでしたが、不勉強ながらそのやり取りを聞いていて「え〜っ、舞台で本身を使っているのか?」とあらためて驚きました。本身なら銃刀法の問題があるからです。その点をツイートのお仲間の方が調べてくださいました。ありがとうございました。

猿三郎さんが次のブログ記事で詳しく解説してくださっています。たしかに本身を使っていました!播磨屋さんが得意とする演目が多いように思います。

「本身の凄み」 市川猿三郎 二輪草紙


このような企画はぜひともまた実現してほしいと思いその旨アンケートに記入して、大満足で帰宅しました。


歌舞伎美人にも「京屋の秘密」トークの記事がアップされています。 京妙、京蔵、京紫が明かした「京屋の秘密」 は、こちら。
【2016. 03. 01 (火)】 author : 六条亭
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七月大歌舞伎初日観劇と秀山祭の発表!
ブログは4カ月放置で申し訳ありません。関係している団体の仕事も三月から慌ただしく、先月後半からどうやら落ち着いてきました。

さて、昨日は七月大歌舞伎の初日を通して観劇してきました。



玉三郎、海老蔵に加えて猿之助、中車、獅童という人気役者が出演するとあってか、チケットは先行予約で完売となる状況でした。とりあえず昼の部の簡単な感想から。

昼の部、 『八犬伝』、芳流閣の立ち回りからがんどう返し、圓塚山のだんまりが見どころ。しかし、この出し方は本来原作からは逆であろう。梅玉を主役に据えた花形中心の混成チームによる舞台。いかにも間に合わせという印象。なかではさすがに梅玉の怪異さが大きく、梅丸の若衆ぶりが目を引く。

『切られ与三』、見染めから出しているのは丁寧で結構。だが海老の台詞は見染めではいささかわざとらしい。源氏店の名台詞はまずまずの及第である。猿弥の藤八は余人をもって替えがたい滑稽味がある。玉三郎のお富は花道の出でジワが来る美しさ!

源氏店も玉三郎の巧みさが際立つ。中車もこういう役だとなかなか立派。ただ、まだ台詞が歌舞伎に馴染んでいない。

『蜘蛛絲梓弦』は猿之助が六役早替わりで勤める。女形舞踊を堪能できるのが嬉しい。身体能力の高さ、キレ、どれをとっても素晴らしい!常に妖怪美があるのも猿之助ならではである。早替わり、そしてどこから出て、どこへ引っ込むかも楽しめる。舞台一面に蜘蛛の絲また絲である。海老蔵は押し戻す。

なお、秀山祭九月大歌舞伎の演目と配役が発表されていました。玉三郎、梅玉、染五郎、菊之助も出演する豪華なものです。夜の部に『伽羅先代萩』が通し狂言で出るのも嬉しいことです。

歌舞伎美人の秀山祭の公演情報は、こちら。
【2015. 07. 04 (土)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(0) | trackbacks(0) |
團菊祭五月大歌舞伎の演目と配役の発表!


昨日の三月大歌舞伎の初日を通して観劇してきました。『菅原伝授手習鑑』の通し上演です。仁左衛門演じる菅丞相は今考えうる最高水準の出来栄え。また中堅世代の役者が持てる力を存分に発揮して、素晴らしい舞台に仕上がっていたと思います。

なお、團菊祭五月大歌舞伎の演目と配役が発表になっていました。同時に歌舞伎美人にアップされています。歌舞伎美人は、こちら。

菊之助の摂州合邦辻の玉手御前、海老蔵の蛇柳が歌舞伎座にかかるのは感慨深いものがあります。新装開場後はじめてとなるめ組の喧嘩も勢揃いが楽しみです。

菊之助と言えば昨今立役に軸足を移しつつあるのですが、七月国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で『義経千本桜』の渡海屋と大物浦の場を岳父吉右衛門の監修で主役の知盛を演じることが分かりました。国立劇場のサイトは、こちら。

玉手を演じる役者が知盛を演じるとは驚き以外の何物でもありませんが、ご本人の弁では弁慶や松王丸も演じたいようですから、播磨屋の藝の継承を目指してどこまで役柄を広げてゆくのか、当分目が離せません。
【2015. 03. 04 (水)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(4) | trackbacks(0) |
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