徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2017. 04. 17 (月)】 author : スポンサードリンク
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佐々木譲『警官の紋章』を読む
『笑う警官』、『警察庁から来た男』に続く北海道警察シリーズの最新作。洞爺湖サミットの警備に向けて緊張する北海道警察に、特別警護の結団式を控えて拳銃を所持した警察官の謎の失踪が起きる。他方第1作で起こった覚醒剤密輸入事件をめぐる疑惑を追う佐伯刑事は次第に二つの事件を結びつけるような人物に迫ってゆく。

独立しても読める長編であるが、「道警最悪の一週間」にからむ事件とその中心にいて敢然とその疑惑を証言した警察官と応援者たちを描いた迫真の警官小説『笑う警官』(文庫化時に改題。改題前は『うたう警官』。うたうとは証言するという意味だそうで、分かり難いということから改題したようだが、本来の意味を喪失している)を読んでいないと、主人公たちの仲間意識や連帯感、さらには全体としての事件の全貌が見え難いきらいがある。しかし、担当大臣のSPに特別任命された女性警官小島百合と佐伯刑事、うたった警官津久井が、それぞれの任務を遂行しながら、担当大臣の狙撃、続いて起きた前北海道警察本部長の狙撃事件を鮮やかに解決するストーリー展開は、やはり作者一流の手腕が発揮されていて、一旦読み始めると止まらない面白さである。このシリーズを通じて、いわゆるキャリアに対するノン・キャリア警官の意地が貫かれていて、真の警官は自分たちだという使命感が伝わってくる。また本作はとりわけ女性警官の小島百合の大奮闘と佐伯刑事に対する慕情、それに対する佐伯刑事のいかにも不器用な応対、周囲の仲間たちの反応も微笑ましい。

JUGEMテーマ:読書
評価:
佐々木 譲
角川春樹事務所
¥ 1,680
(2008-12)
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Amazonおすすめ度:

【2009. 01. 25 (日)】 author : 六条亭
| 読書 | comments(4) | trackbacks(1) |
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【2017. 04. 17 (月)】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
『うたう警官』は読んでいましたが、記憶のうすれがあり、いささか、いらいらするところがありました。この話も完結しない部分を残していますね。
| よっちゃん | 2009/02/02 5:17 PM |
> よっちゃん さま

『うたう警官』から続けて読むとより一層面白いですね。

今回で完結ではないのですか?続編も期待したいですね。
| 六条亭 | 2009/02/02 11:19 PM |
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
| 藍色 | 2011/03/05 2:20 AM |
> 藍色 さま

二年前のレビューですが、コメント&TBをありがとうございましたm(__)m。

こちらからもTBをうちましたのの、ご確認ください。
| 六条亭 | 2011/03/05 10:53 PM |
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「警官の紋章」佐々木譲
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| 粋な提案 | 2011/03/05 2:18 AM |
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