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松本清張『対談 昭和史発掘』を読む
評価:
松本 清張
文藝春秋
¥ 882
(2009-01)
Amazonランキング: 118937位
Amazonおすすめ度:
高校のとき歴史の授業で先生に求めたこと
清張本はどれも面白い
立ち読みで十分

今年は松本清張生誕100年という。『点と線』で流行作家となってから晩年に至るまで推理小説、時代小説、そして歴史に題材をとった小説・ノンフィクションなど実に精力的に膨大な作品群を残した。しかし、多作にもかかわらず、いずれも一定水準以上の作品ばかりであるのも、驚嘆すべきである。

その清張が、膨大な未発表資料と証言等の取材により情熱を注いで連載を続けたのがライフワーク『昭和史発掘』である。現在では文春文庫全9巻でそのすべてを読むことができる。この作品は、とりわけ「二二六事件」に多くの筆が費やされている。私も単行本刊行時には熱心に読み耽った覚えがある。

松本清張『昭和史発掘』

ところが連載を単行本化する時に、二編未収録があったことを本書を読んではじめて知った。隠田のラスプーチンと言われた男と美人芸者お鯉を主人公にした作品である。作者が他の作品とは異なってすでに知られたことを、言わば間奏曲のごとくして書いたので、意図して単行本から外したのだろうが、現在の我々では知らない部分も多く、今回の収録は貴重である。

しかも、本書では城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔の三氏と雑誌文芸春秋に同時掲載された「対談 昭和史発掘」をあわせて収録しているのもありがたい。城山三郎とは昭和恐慌、五味川純平とは軍部と戦争、鶴見俊輔とは戦後日本の占領時代について語っていて、それぞれ対談相手の得意分野を清張が話をうまく引き出しているとともに、持論を展開しているのも興味深い。現在では古めかしくなった部分がなきにしもあらずであるが、対談当時の時代背景をふまえて読めば、大いに参考になる。城山三郎との対談は、昨年のリーマン・ショック以来の経済不況を考えるうえで示唆的である。

松本清張『対談 昭和史発掘』

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【2009. 06. 18 (木)】 author : 六条亭
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