徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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『柳生一族の陰謀』(DVD)を観る
評価:
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東映ビデオ
¥ 3,826
(2002-07-21)
Amazonランキング: 5034位
Amazonおすすめ度:
任侠と同じ構図の時代劇
史実なんてどうでもいい!!
オチがちょっとねえ・・・・・

文藝春秋2月号で芝山幹郎氏執筆の「スターは楽し」で中村錦之助(後に萬屋錦之助)のことを書いているのを読んで、自分が映画体験は錦之助の東映の時代劇だったことをあらためて追体験した。『笛吹童子』『紅孔雀』であり、美空ひばりとの共演映画であり、一心太助であったのである。映画が斜陽になってからも錦之助は伊藤大輔監督の『反逆児』や内田吐夢監督の『宮本武蔵』で一人気を吐いた。

芝山幹郎氏があげている映画のなかでは、この1978年製作の『柳生一族の陰謀』は有名なものであるが、私は未見。レンタルショップで借りることが出来たので、早速視聴した。徳川二代将軍秀忠の死とその後継将軍をめぐって、家光と弟忠長の争いに暗躍する柳生宗矩を錦之助が演じている。たしかに今までの錦之助のイメージをくつがえすような非情な策謀をめぐらす謀臣で、家光が将軍になるためには味方を掃討してしまうことをも厭わない。そのツケが一子十兵衛により最後の大どんでんがえしとなる。錦之助の「夢だ、夢だ」という長台詞はいかにも歌舞伎出身らしい見得のようであった。他の出演者も十兵衛の千葉真一をはじめ、家光の松方弘樹、忠長の西郷輝彦、そして丹波哲郎、芦田伸介、高橋悦史、夏八木勲、成田三樹夫、山田五十鈴、三船敏郎、原田芳雄、大原麗子など重量級である。無名時代の小林稔侍もいる。

物語の筋は史実から考えれば荒唐無稽の部分が多い。三代将軍の座は家康によって家光に決まっていたのであり、出雲のお国が秀忠の死の頃に大原麗子のような若いわけもなく、また既に歌舞伎が今のような芝居小屋になっているのもおかしい。しかし、それを感じさせないほど迫力のある映像でぐいぐいと惹き付けるのは錦之助を中心にした俳優陣と深作欣二監督の力であろう。『仁義なき戦い』の時代劇版とも言える。

歌舞伎役者猿若勘三郎として中村富十郎、その弟子雪之丞で米吉時代の歌六が出ているのも予想外の嬉しい誤算であった。歌六は大奥の女中の化けて家光暗殺を計る刺客となる見せ場がある。

JUGEMテーマ:映画
【2010. 02. 05 (金)】 author : 六条亭
| 映画 | comments(2) | trackbacks(0) |
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この記事に関するコメント
六条亭さま
「笛吹童子」は覚えていないのですが、何故か「紅孔雀」はすごくよく覚えています。沢村藤十郎さんが精四郎さんだった頃もよく覚えています。^^
私の中の中村錦之助さんは「柳生但馬守」であり、「大石内蔵助」のような気がします。殺陣の動きがきれいで口跡もよく、母も叔母もファンでした。歌舞伎でお会いしたかった方の一人です。
| まるこ | 2010/02/07 5:56 PM |
> まるこ さま

沢村藤十郎さんがまだ精四郎さんと言っていた時代にテレビに出演していて、『紅孔雀』(1961年)を演じていましたね。このあたりがまるこさまと私の年代の相違です(^^;)。

錦之助さんが歌舞伎俳優ではなくなっても歌舞伎座での公演を続けていたのは萬屋頭領としての責任感と歌舞伎への愛情でしょうね。
| 六条亭 | 2010/02/07 10:59 PM |
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