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映画『必死剣鳥刺し』を観る
映画化が続く藤沢周平の作品、今度は『隠し剣孤影抄』から、豊川悦司の主演の『必死剣鳥刺し』である。

映画『必死剣鳥刺し』公式サイト

海坂藩を舞台にした、中級藩士の苦悩と孤独な戦いが鮮烈に描かれている。原作は隠し剣シリーズのなかでもひと際悲劇的な色合いが濃い作品であるが、ほぼ原作とおり映像化されていて、大変見応えがあった。原作と異なるのは主役の兼見三左衛門が本来醜男であるのに対して、豊川悦司は長身の美男子であるが、寡黙で禁欲的な、しかし内に情熱を秘めている役を清々しく演じていて、その美しい所作は当時の武士はこのようであったろうと思わせて見事である。ラストの雨中の大立ち回りが壮烈なもので、ただ型で見せるものではなくまさに人間同士の殺し合いの残酷さ、虚しさまでが浮き彫りにされる。しかもそのクライマックスに「必死剣鳥刺し」が出るのは、あらかじめ分かっていても強烈な印象を残す。

助演陣もご別家と呼ばれる藩主の従弟の吉川晃司、兼見に藩名をくだす中老の岸部一徳などが目に付く。また亡き妻の姪で兼見を世話しながらも慕う里尾役の池脇千鶴が清冽であり、兼見の子を産み育てながら、その死を知らずに帰りを待つ原作通りのラストシーンは哀れを催さずにはおかない。藤沢周平の故郷である庄内平野に多くロケしたと思われる自然、光と影を対比させた映像は、またこの映画の見所の一つである。

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【2010. 07. 25 (日)】 author : 六条亭
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