徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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『思い出す顔 戸板康二メモワール選』を読む
評価:
戸板 康二
講談社
¥ 1,470
(2008-05-09)
Amazonランキング: 16461位
HP「歌舞伎のちから」でお馴染みの犬丸治氏の編集になる、戸板康二の「メモワール」とも称すべき著作のなかから、「回想の戦中戦後」と「わが交友記」の二作品から抄録した滋味溢れる一冊。歌舞伎にとどまらず、新劇、映画、雑誌など戸板康二の活躍した幅広い世界での、多くの人々との交流を通じての思い出とちょといい話は、どの篇を読んでもその優しい視線と洒落た文章で飽かせない。それにしてもその豊富なエピソードは、氏の類いまれなる記憶力の賜物であろうが、あらためて驚嘆する。

戦中戦後の歌舞伎界と氏が勤務した日本演劇社での回想ももちろん興味深いが、意外だったのは全盛期の東宝映画と関係を持っていたことで、当時の藤本真澄という重役プロデューサーに請われて、砧撮影所に週一回程度通い、いろいろと映画制作のアドバイスをしていたという。知らないうちに氏の関係した映画を観ていたようである。

犬丸氏による愛惜を込めた周到な解説と年譜、著書目録がつくのも貴重である。しかし、こうして著書目録の眺めてると、戸板康二氏の著作集が出てもいてもおかしくないが、どこかで実現してもらえないものだろうか?

JUGEMテーマ:読書
【2008. 06. 07 (土)】 author : 六条亭
| 読書 | comments(2) | trackbacks(0) |
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この記事に関するコメント
六条亭様。いつも楽しく拝見しております。
ちょっと一言。古書店で戸板さんの著作本をずーと見つけては購入するのが楽しみなものとしては、復刻版の登場は嬉しいような、そうでないような複雑なところです。しかし客観的に考えると、多くの新しい読者を獲得するという意味では、やはり歓迎すべきことなのでしょうね。こうなったら、おっしゃるように著作集の登場も期待したいところです。戸板さん関係では「ラッキーシート」(河出書房)・「美少年の死」(広論社)・「才女の喪服」(桃源社)あたりがまだ手に入りません。それと夫人の発行された「ちょっといい話」で綴る戸板康二伝(戸板当世子編私家版)も残念ながら持っておらず探している状況です。一言で済まず長々とお邪魔しました。
| うかれ坊主 | 2008/06/19 9:27 PM |
> うかれ坊主 さま

たしかに古くからの戸板康二氏のファンの方は、苦労されて集められた著作が復刻されるのは複雑な心境だと推察いたします。ただ、今回の著書目録を見ても、多くの著書が現在手に入らなくなっている現状では著作集の刊行やせめて代表的な著作の刊行を望みたいですね。

『ラッキーシート』と『美少年の死』はともに中村雅楽探偵全集に雅楽ものが収録されていますが、単行本そのものはノン・シリーズもあり、何らかの形で刊行して欲しいですね。『才女の喪服』も私は図書館で借り出して読んだのみで、古書店では見たことがありません。

ましてや夫人の発行された「ちょっといい話」で綴る戸板康二伝(戸板当世子編私家版)は、是非とも読みたいものですから、気長に探したいですね。
| 六条亭 | 2008/06/19 11:40 PM |
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