徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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お気に入りミステリー作家の新刊発売予定
・京極夏彦
以前にも一度取り上げていて、いろいろと話題に上っている京極夏彦の京極堂シリーズの最新刊『邪魅の雫』の発売日が、9月26日に正式に決定したようだ。

京極夏彦『邪魅の雫』(講談社)

しかし、従来のシリ−ズがあまりにも厚くなってきて、弁当箱と呼ばれるようになり、分冊版が出るようになったにもかかわらず、今回の最新刊は従来通りノベルス版(と思われる)の刊行で、1,680円の定価は驚異的である。この定価では恐らく800ページ前後、いやそれ以上になるのではないか?

・島田荘司
こちらは最新刊ラッシュで嬉しい悲鳴である。

『UFO大通り』(講談社)

お待ちかねの御手洗潔の登場する中編集。どのような奇想天外な話が展開するか?これは予定通り発売されれば、明日31日に手には入りそうである。
【2006. 08. 30 (水)】 author : 六条亭
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ポリーニのモーツァルトのピアノ協奏曲の新譜CDを聴く
ポリーニ&モーツァルト

発売予告記事を書いたM・ポリーニの新録音モーツァルト『ピアノ協奏曲第17番、第21番』(ピアノ演奏&指揮ウィーン・フィル)を輸入盤で購入して、早速聴いた。

一言で言えば、この二つの長調のピアノ協奏曲の決定盤とも言える愉悦感溢れる素晴らしい演奏である。ライブ録音での演奏と指揮のためか、時折ポリーニの唸り声(?)も聴き取れるのは珍しいことである。それだけあの冷静なポリーニがのって演奏をしている証拠であろう。第17番はモーツァルトの歌劇『魔笛』のパパゲーノのアリアに似た、チャーミングで愛らしいメロディが次々と流れる曲である。彼が飼っていたむく鳥が第3楽章のメロディを歌ったという逸話があるそうだが、それもなるほどと思わせる。ポリーニはまろやかなタッチのピアニズムで、その音楽の魅力を余す所なく弾ききる。円熟などという言葉はポリーニには似つかわしくない。とてもありきたりの表現では言い尽せない滴るような瑞々しさである。

第21番は、第2楽章が映画(『みじかくも美しく燃え』だったか?)のサウンドトラックに使われた抒情的な名曲である。そのアンダンテも心のひだに染み入って来るようなきわめて流麗かつ細やかなもので、何度聴いてもうっとりとしてしまう。第1、第3楽章は対照的に華やかでスケールが大きい。なお、最後に拍手が入っていて、ライブ録音だったとあらためて気づく。
【2006. 08. 28 (月)】 author : 六条亭
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納涼歌舞伎千穐楽『南総里見八犬伝』の観劇
昨日は第一部観劇後、一旦歌舞伎座を離れて所用を片付けて、また第三部観劇に戻るという慌ただしさだった。したがって、今回の納涼歌舞伎は、第二部を観劇できなかったのは残念だった。

さて肝心の第三部『南総里見八犬伝』は、初日観劇の簡単な感想で、そのテンポの遅さと舞台全体の緊張感のなさに苦言を呈したのであるが、楽日はさすがにテンポ・アップしていて、終演時間が初日は21時40分を過ぎていたのが、21時17分〜18分には終わっていたから、20分以上も早くなっていたことになる。主に舞台転換の時間短縮によると思うが、これのみでも随分印象が違う。だんまり、六方の引っ込み、大薩摩、大立ち回りとそれに続くがんどう返しなど、歌舞伎の作劇術のいいとこ取りの連続で、八犬伝の面白さはかなりの比率で観客に伝わったと思う。初日からこれくらいの面白さを見せてくれれば、楽日はもっとよくなっていたと思うのは、欲張りすぎだろうか?

加えて、主役の三津五郎、染五郎、信二郎、高麗蔵などの八犬士が、それぞれ自分の役をかなり掘り下げて演じていたから、見せ場も多く、魅力度があがっていた。有名な芳流閣での染五郎と信二郎、捕手たちの立ち回りも段取りが変わっていたようで、スピードと迫力が出ていた。また扇雀の山下定包は、このような国崩しの役をはじめて見たが、初日よりも凄みと大きさがあった。なお、チャリ場で亀蔵がハンカチ王子を早速真似ていて、大受けだった。

ただ、あえてそのうえで繰り返すようであるが、原作のさわりをつなげたばかりのダイジェスト版という台本の欠点は蔽い切れなかったように思う。五幕十一場と場面転換多いうえに、定式幕をひく場合が多いのは、いかにも観客の感興をそぐ。折角の歌舞伎向きの素材であるので、再演の時はさらに台本に手を加え、主役をもう少し絞るなど工夫が必要であろう。
【2006. 08. 27 (日)】 author : 六条亭
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納涼歌舞伎楽日第一部観劇
20060826_209019.jpg

『慶安太平記』は、橋之助の忠弥がニンにあった役で、大詰めの大立ち回りととともに、熱演・健闘。激しい立ち回りは、観るものを飽きさせない。
『近江のお兼』は、福助としてはあっさりとしているが、若い者と馬がからみ楽しい舞踊の一幕。

新作舞踊『たのきゅう』は、民話的素材をうまく活かし、回り舞台をフルに使って、面白おかしく、楽しさ一杯だった。三津五郎、染五郎はじめ出演している役者たちも楽しみながら、踊っているのがよく分かった。観客も手拍子が出て、乗っていたから、幕が降りても拍手が鳴り止まなかった。これだけ盛り上がったのだから、カーテンコールがあっても不思議ではなかったが、残念ながら定式幕がひかれて終演になってしまった。
【2006. 08. 26 (土)】 author : 六条亭
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頑張れかしてつ
鹿島鉄道 
 
 今日の日帰り出張の帰りがけに石岡
 駅(茨城県)で見かけた鹿島鉄道の
 キハ430形。
 1957年製造というから、もう50
 年近くも頑張っている車両である。

鹿島鉄道

マイカーの普及で、中小私鉄はどこも青息吐息のようであるが、このかつてつも例外ではないようである。しかし、地元ではこのような守る会もあって、存続のための動きがあれこれと手をうたれているらしい。是非ともこのような風情ある非電化の鉄道が存続して欲しいものであるが、夕方のラッシュ時でも乗客の姿はチラホラだったから、現実はなかなか厳しいようだ。
【2006. 08. 24 (木)】 author : 六条亭
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井上靖−歴史小説・時代小説の思い出(その一)
最近読む小説は、どうも歴史小説・時代小説とミステリが多い。これは歳をとるとともに気楽に読める本に傾きがちな面があるのは言うまでもないが、青少年時の濫読の名残りもかなり大きいようである。歴史小説・時代小説に関しては言えば、以前に書いたように少年少女文学全集で『三国志』、『水滸伝』、『平家物語』、『太平記』、『南総里見八犬伝』など戦記物を中心にして随分夢中になって読んだことが原体験になっていると思う。あわせて、多士済々の武将たちが割拠する面白さに惹かれて、戦国時代の日本歴史に関するものも相当読んだ。

だから、純文学にのめり込んでも、時代小説・歴史小説への関心は持ち続けて、森鴎外の史伝も手に取ったが、正直その頃の自分には手に余った。そんな時井上靖の歴史小説に出会った。恐らく最初は短編『異域の人』を読んだはずで、一生を西域で蛮族との戦いで過ごした主人公が引退して都に戻って来ると、すっかりと面代わりして都人にはその蛮族とみなされてしまうという悲劇であった。舞台がロマン溢れるシルクロードが通っている西域であり、その後は一般的に作者の西域物と呼ばれる『敦煌』『楼蘭』、わが国に律宗を伝えるため、苦難を冒して渡来した鑑真和上を描いた『天平の甍』などを貪るように読み、歴史小説の醍醐味を味わった。テムジン、後のジンギス・ハーンの蒙古建国を題材にした『蒼き狼』は、史実と小説としての虚構をめぐって大岡昇平と論争があったが、その論争をバネにして作者は、『風濤』でフビライの二度にわたる日本遠征(いわゆる蒙古襲来)を、その当時支配下にあった高麗の視点から、苛烈な運命に翻弄される民族の悲劇を史実に忠実に、しかし壮絶に描ききった。

また漂流民としてロシア皇帝にまで拝謁して無事帰還した大黒屋光太夫を主人公にした『おろしや国酔夢譚』などもあり、日本の外を舞台にした作品に傑作・秀作が多い。しかしながら、日本の歴史に題材にしたものにも『後白河院』や『本覺坊遺文』(利休の一生)などもあり、個人的には来年のNHKの大河ドラマになる『風林火山』や『淀どの日記』の華麗なる戦国絵巻も捨て難い愛着がある。
【2006. 08. 23 (水)】 author : 六条亭
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勘太郎が西コースも引続き休演
中村勘太郎の休演についてのご報告とお詫び

この29日からはじまる中村勘三郎襲名披露の巡業興行西コースも、中村勘太郎が6月の博多座で痛めた膝の治療のため、東コースに引き続き休演すると松竹より正式に発表された。父の襲名披露であるだけに休演は楽しみにしていたファンはもとより、まず第一に本人が残念に思っているであろうが、まだ歳も若く、将来のある役者である。無理をせず、まずは治療に専念して、一日でも早く完治することが心配している歌舞伎ファンのためであろう。
【2006. 08. 22 (火)】 author : 六条亭
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アバド&ルツェルン祝祭管の交響曲第7番シリーズの国内盤DVD発売予定
以前に取り上げたアバド&ルツェルン祝祭管の2005年の演奏会ライブ−交響曲第7番シリーズの国内盤DVDが正式発売される。

アバド&ルツェルンのマーラー、ブルックナーの第7番

ブルックナーの盤には同じ演奏会から、ピアニストの巨匠アルフレード・ブレンデルとの共演のベートーヴェンピアノ協奏曲第3番も収録されており、どちらも今秋来日するこの指揮者とオーケストラのコンビの記念盤として、大変注目される映像である。チケット代の高さから演奏会には行けない人間にとっては、やはりこの2枚は必購入アイテムかもしれない。
【2006. 08. 19 (土)】 author : 六条亭
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十一月の新橋演舞場の花形歌舞伎
この二日間夏休みを取っていたら、完全に情報に乗り遅れたが、発表を待っていた十一月の新橋演舞場の松緑、菊之助、海老蔵の若手花形役者を中心に据えた花形歌舞伎の演目・主な配役がようやく正式発表された。

十一月新橋演舞場花形歌舞伎

この組み合わせで、昨年の『児雷也豪傑譚』のような活きの良い通し狂言を期待していただけに、あまりにも無難なみとり狂言ばかりを並べてあるので、いささか拍子抜けである。折角の顔合わせであったので、興行的にももう少し冒険してもよかったと思うのはこちらが高望みをし過ぎだろうか?

それでも、夜の部は菊之助の『船弁慶』と海老蔵の『義経千本桜ー川連法眼館』(海老蔵の宙乗り!)は、是非観てみたいものである。しかし、静御前を演じる役者の発表が無いが、誰が演じるのだろうか?普通ならば菊之助であるが、その前の『船弁慶』に出ていれば、無理なのだろうか?
【2006. 08. 18 (金)】 author : 六条亭
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暑さボケ二題
今週は旧盆の夏休みのところも多く、通勤電車も空いていて快適である。職場も出勤者が少なくても、仕事の電話もほとんどかかってこないから、ふだん溜まっている案件を片付けるのにはちょうど良い。

しかし、そうは言っても人並みに暑さ負けはあるうえ、新しい職場勤務になってからまだ一度も休暇を取っていないから、疲労が体の奥底に沈殿していて、抜けない感じもある。今週末には短い夏休みを取るけれども、これも雑用でつぶれるから、はたして疲労回復になるだろうか?

そんななかで暑さボケとも言うべき、ネットにからむお恥ずかしい話を二つ。

○ モジュラーケーブル

最近自宅でのネット接続がどうも調子が悪い。一度つながっても作業中に切断されてしまうことがしばしば。おかしい?、おかしい!?と思いつつただ漫然とADSLのモジュラープラグをしっかりとはめ込むことばかり考えていたら、先日プラグのつめが折れていたことにふと気が付いた。これではつながりにくいのは当たり前。早速電器の量販店に行って、新しいケーブルを購入するも、またまたつめに折れない製品ばかりが念頭にあったため、ADSL専用のモジュラーケーブルをLANケーブルと間違えてしまった。本日取り替えてもらって正常に復旧したので、ようやく安心してネット接続ができるようになった。

○ 本HPのブログへのリンク切れ

最近は本HPの更新がなおざりになっていることは大変申訳ないが、先月このブログの開設一周年の御礼を書き加えた後、それを手直しする際、何をボケていたのかそのまま削除してしまい、約半月近く本HPからのリンクが切れていた(^_^;)。このブログは本HPの一部という位置づけにもかかわらず、この体たらくである。本HPからこのブログへお出でいただいていた方には大変ご迷惑をおかけしましたm(__)m。本日修正をいたしました。
【2006. 08. 16 (水)】 author : 六条亭
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