徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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ムーティ&ウィーン・フィルの『コジ・ファン・トゥッテ』のDVD
ムーティ『コジ・ファン・トゥッテ』

1983年ザルツブルク音楽祭のライヴ映像が、DVD(TDKコア TDBA−0124)で発売された。ライナーノーツによると、ミヒャエル・ハンペ演出、ムーティ&ウィーン・フィルによるこのプロダクションは82年以来大評判になり、4年連続で上演され、さらに数年後にまた再演されたものという。同じTDKコアから既に発売済みのレヴァインの『魔笛』(TDBA−0094)も大好評で同時期に続けて上演されていたものだから、モーツアルトのオペラはザルツブルグ音楽祭では定番のレパートリーとはいえ、ベームとカラヤンの並立時代に比べてカラヤン帝王時代のオペラは一層充実したものだったと言えよう。カラヤン自らも、『ドン・カルロ』『アイーダ』『ドン・ジョヴァンニ』『ばらの騎士』など晩年の大作を送り出していた。

当時遅咲きながらようやくオペラの魅力に目覚めて、LPレコードのみならず、FMのオペラ放送を苦労しながらせっせとエア・チェックした頃である。レコーダーは当初カセットデッキのみだったから、長時間もののオペラは片面最大45分ではほとんど入りきらない。そこで、FM雑誌と首っ引きで録音計画を立てて、FMチューナーとデッキにかじりついて録音したものである。拍手の合間を狙って、カセットを裏返す時は冷や汗物だったが、うまく成功した時の快感は言うに言われぬものだった。

話が余談になったが、この『コジ・ファン・トゥッティ』は、そのなかでもとくにムーティ指揮ウィーン・フィルの組み合わせによるこの演奏が、きりりと引き締まったなかにも溌溂かつ清新であり、それでいてモーツアルト特有の繊細で優美な美しさを併せ持った大変素晴らしいものだったから、完全に魅了されて、何度も繰返し聴いた記憶がある。まさかこの演奏を映像で観ることが出来るとは思いがけなかった。

今回の映像は83年の収録で、一部にマスター・テープに起因する映像のゆれや音の歪みがあるが、DVD鑑賞にはまったく差し支えない。かえって、この年代の録画としては高い水準にあると思う。ハンペによる演出は、背景にナポリ湾を配し、このオペラの一つの特徴である左右対称に徹した、南国的な明るさと優雅さに彩られた装置を巧みに生かしていてオペラを観る楽しみも味あわせてくれる。歌手もマ−シャル(S)のフィオルディリージやアライザ(T)のフェルランド、そしてキャスリーン・バトル(S)のデスピーナなど豪華な配役で、演技・歌ともどもモーツアルトのこのオペラの魅力を満喫できる。

もちろん、ガーディナー指揮などによるのオリジナル楽器による鮮鋭な演奏を聴いてしまった耳には、当時ほどの新鮮な驚きはないものの、生身の人間臭い喜劇を味わうには今もって絶好の演奏であり、それを映像付きで鑑賞できるのは嬉しいことである。180分のDVDもあっという間に視聴し終わってしまった。
【2006. 10. 30 (月)】 author : 六条亭
| クラシック音楽 | comments(0) | trackbacks(0) |
平成中村座興行の口上の一部から
今NHK教育テレビの録画放送の見ながら、これを書いている。『義経千本桜』がはじまる前の11分には、幸いにして勘三郎の『口上』の一部が放映された。先の予定を松竹より早くしゃべる勘三郎は、このなかでも、来年のニューヨークの平成中村座公演に続いて、再来年ベルリン公演が予定されていると述べている。

また古典の継承とともに新しいものを作ることも大事と考え、来年の納涼歌舞伎では『今昔桃太郎』に続いて渡辺えり子に新作舞踊を書いてもらうこと、野田秀樹も本を執筆中、三年後には宮藤官九郎の新作も実現する見込みである、とも言っている。
【2006. 10. 29 (日)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画『蝉しぐれ』を観る
藤沢周平原作の映画化を唯一許されていた黒土三男の脚本・監督による染五郎主演の映画『蝉しぐれ』をようやくDVDで観る事ができた。原作は藤沢周平の代表作とも言える作品で、海坂藩ものであることは他の作品と同じでも、逆境に負けず懸命に生きる主人公牧文四郎の青春と恋を中心にした成長の物語が清々しい感動を呼ぶ。

この映画は四季折々の自然を美しく見せながら、文四郎とふくの淡い恋物語と父の悲惨な死を描く前半が原作にかなり忠実で秀逸である。文四郎とふくを演じた新人の石田卓也、佐津川愛美がとても初々しく、また瑞々しい。お家騒動に巻き込まれて切腹させられた父の遺骸一人で引き取り、大八車で運ぶところは、勾配が急な坂道を登りきれずに難渋している時にふくが駆けつけて、後を押すところは涙なくしては見ることが出来ない。

ふくが江戸に去ってからの文四郎は苦難連続だったが、剣の鍛錬乗り切る。やがて旧禄への復帰とともに、殿様の愛妾となって子をなしたふくをめぐる危難にいやおうなく巻き込まれる。青年になってからは染五郎が演じている。前半の少年時代が丁寧に描かれている分、後半の文四郎の成長ぶりがやや駆け足になっていて、そのままふくの救出劇と激しい殺陣のシーンに進んでいるのは惜しい。

無事騒動が決着して、仏門のはいるふくと文四郎の別離が哀切である。木村佳乃のふくの、自分の本当に好きだったのは文四郎だったことをさりげなく、それでいて心の底から吐露している姿は、清冽な美しさである。染五郎は主人公にはぴったりのはまり役であるが、文四郎を思う存分演じるのはいささか出番が足りなかった思う。しかし、全体としては藤沢周平作品の雰囲気をよく伝えた心洗われる時代劇であった。
【2006. 10. 29 (日)】 author : 六条亭
| 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
評伝文学の傑作『井上成美』―阿川弘之の海軍提督三部作(その二)
戦前の日本海軍の軍人のなかでも山本五十六や米内光政の名前は知っていても、井上成美のことを知っている人は少ないであろう。私もこの評伝三部作を読むまで未知の人だった。作者のように海軍予備中尉で従軍した人ですら、知らなかったのだから、部外者が知らないのは当然である。しかも、謹厳実直を絵に描いたような性格で、正論を直言するから周囲に煙たがられた(仇名は「三角定規」)ようであり、また何度も本人が辞表を提出したにもかかわらず慰留され、結局同期唯一の、そして海軍最後の大将にまで登りつめたことは、日本海軍のリベラルさを示す一事例とはいうものの、理解を超える人物である。

しかし、作者は戦後三浦半島の長井に逼塞して、貧乏暮らしをしながら、英語塾を開いて主に児童教育にあたった井上の姿からはじめ、その生涯を行きつ戻りつしながらいつものように多くの資料と証言から克明に描いている。妻に早く先立たれ、病身の長女と幼い孫を抱えるというこれほど家庭的に恵まれない高位の軍人も珍しいながらも、自分の筋を頑なにまで守りながら公の場には一切出ない徹底振りには、畏敬の念すら感じさせる。また、大病を患った時に世話になった婦人と再婚するけれども、それも愛情と言うより恩返しともとれる結婚で、概して女性関係も綺麗な人だったらしい。

米内光政がこの人を海軍軍務局長、次官と使ったことにより、三国同盟の一時的阻止や終戦工作がうまくいったと思われ、一時は自分の後任の海軍大臣と考えていたふしがあり、しかしそれは種々の事情で実現しなかったし、また本人はそれを望んでいなかったようである。あくまで井上成美は米内光政のような大きい人の懐刀としてこそ、その持てる力を十二分に発揮できたようである。自らは政治よりは、江田島の海軍兵学校長になった時に教育を己が天職と見極めたようで、戦後一時疎遠となった孫が教育関係の仕事に就いたことを我がことのように喜んだという。昭和十七年という時期に海軍兵学校長になったにもかかわらず、事実上世界語である英語を知らない海軍軍人はありえないとして、最後まで英語教育を止めさせなかったというエピソードは、この人の識見の高さを感じさせる。それでも、戦後の自らの述懐に日本海軍は「根無し草のインターナショナル」とやや自嘲的にある。陸軍のように下克上で暴走することはなかったとしても、井上成美のような海軍の軍人がもう少しいればあの戦争はいくらか様相を異にしたのではないか?と考えるのは歴史におけるifかもしれない。いずれにしても、作者がこのような埋もれた人物の公正な評伝を書き、既に書き上げた『山本五十六』『米内光政』とともに三部作としてくれたことに、読者としては感謝しなければならないであろう。
【2006. 10. 28 (土)】 author : 六条亭
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今年の文化勲章受賞者・文化功労者の発表
今年の文化勲章受賞者5人と文化功労者15人が発表された。

asahi.com記事
Sankei Web記事

この受賞者、功労者の顔ぶれを見ると、ずいぶんその著作や舞台、映画などを通じて、接してきた方々が多い。自分が年をとったためなのか?

文化勲章受章者では、瀬戸内寂聴さんは別格として、クラシック音楽評論の吉田秀和さんが大変嬉しいことである。単なる音楽評論に止まらず、広い視野に立った評論活動は、その滋味溢れた名文と相俟って、一つの文藝評論となっている。篠原三代平さんの日本経済論には、教えられる点が多かった。

文化功労者に関しては、舞台美術の朝倉摂さん、オペラ演出の栗山昌良さんは多くの舞台を見ている。そして歌舞伎界からは、女形の重鎮中村芝翫さん。まことにおめでたいことである。異色は映画俳優としてはじめての高倉健さん。数多くの主演映画は、ただひたすらかっこいいにつきる。今もなお映画にこだわり続けているのが嬉しい。

小説・エッセー・評論と多彩な活動を続ける丸谷才一さんが、多くの名対談・座談のお相手であるこれまたすぐれた文芸評論の大家山崎正和さんとともに選ばれているのは、政府も味なことをするものである。
【2006. 10. 27 (金)】 author : 六条亭
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十八代目勘三郎襲名披露巡業興行テレビ放送の予定
十八代目勘三郎襲名披露巡業興行のなかでもっとも注目された名古屋平成中村座公演(名古屋市中村区・同朋高校体育館を平成中村座に仕立てた公演)のテレビ放送は、当初予定より放送時間が長くなっているので、自分のメモとして書いておく。

○ 10月29日(日) 22時〜24時50分 NHK教育テレビ「芸術劇場」
最初の11分は勘三郎へのインタビューなどのようであり、その後は次の通りNHKの番組表に発表になっている。

・『義経千本桜〜木の実、小金吾討死〜』(58分)
・『義経千本桜〜すし屋〜』(101分)

したがって、一部のテレビ月刊誌に載っていたような『口上』はないようだ。しかし、来月号のテレビ月刊誌によれば、上記の『義経千本桜』の三篇に加えて、『身替座禅』『口上』をも含んで、次の通りNHKBS2での放送予定が掲載されている。

○ 11月11日(土) 13時30分〜17時10分 NHKBS2
 山川静夫の新・華麗なる招待席「名古屋平成中村座公演〜十八代目勘三郎襲名披露」

歌舞伎ファンとしては、両方録画しておくのが安全かもしれない。
【2006. 10. 25 (水)】 author : 六条亭
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芸術祭十月大歌舞伎通し観劇二回目の簡単な感想
21日に二回目の通し観劇をしてきた。昼の部は既に感想を書いているので、夜の部の忠臣蔵を中心にメモ程度の簡単な感想。

『仮名手本忠臣蔵 五段目、六段目』

今年の正月に大阪松竹座で二十年ぶりに演じて大評判だった仁左衛門の勘平をようやく観る事ができた。これだけの名作となると、型が決まっているが、仁左衛門のものは、上方のものに、音羽屋型をあわせ、より洗練された印象となっている。大体この勘平という主人公は、主家の大事に腰元お軽と逢引していた、言わば不忠者。その婿が侍に戻ることができるように、親娘が内緒で相談して、お軽を祇園の遊女に身売りして用立てた半金ををめぐって、間違いの悲劇が起きる。

このような勘平であるから、演じる役者はそれに値する色気のある立役でないと、なかなか務まらない。その点仁左衛門の勘平は、容姿・口跡とも年齢を感じさせない若々しさと美しさに溢れている。とくに、五段目は決まりきったような型も、大変流麗に決まる。六段目は一転して自分が舅を誤って殺してしまったと悶え苦しむなかにも、朋輩が訪ねてきた時に、慌てて仕舞ってあった刀を取り出して埃を払いながら、滑って鞘走った刀身で思わず髪の乱れをなおすのは、侍の気持を忘れないという演出であろうが、十分納得させる自然さがある。切腹してからも有名な「色にふけったばっかりに」から間違いが分かり、連判状に血判を許され、安堵して死んでゆくまで一気に観る者を引き込む力があった。

菊之助のお軽は、その前の『道行』の舞踊がないので、お軽の勘平に対する愛情表現が難しいと思うが、前半は勘平に対する情をやや抑え過ぎのように思う。しかし、夫婦の別れの抱擁と駕籠に載せられて花道へ引っ込みに、一挙に哀しみを放出させた。特筆すべきは、海老蔵の定九郎。凄みのある色悪で、たった一言の台詞「五十両」も低く見事。花道での見得は、まさに浮世絵から抜け出したような美しさで、観ている方がゾクゾクした。

『髪結新三』は、最近世話物への挑戦を続ける幸四郎のもの。しかし、決して先入観を持って観ているつもりはないが、季節外れのうえに、幸四郎の新三では、ドスがきき過ぎて、台詞に江戸の小悪党の小粋さはどうしても出てこない。黙阿弥の新解釈を試みたようであるが、流れるような七五調がなくては、黙阿弥の傑作も生きてこない。弥十郎の家主が大収穫で、笑わせた。段四郎も貫禄。
【2006. 10. 23 (月)】 author : 六条亭
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源左衛門さんの訃報
二日続けて、名脇役の訃報について書くとは思わなかった。今度は先代の勘三郎に師事して以来、当代の勘三郎まで約五十年、中村屋一門の貴重な脇役だった中村源左衛門さんが亡くなってしまった。

asahi.com記事

源左衛門の名前は、昨年の勘三郎襲名にあわせて、助五郎から襲名したものであるから、まだ助五郎さんという方がぴんと来る。そして、助五郎さんと言えば、『髪結新三』の鰹売り。季節感たっぷりの売り声と包丁捌き。そして、あの独特の風貌は、世話物に登場する江戸庶民の雰囲気を良く出していた。

個人的には今年のコクーン歌舞伎の『東海道四谷怪談』の北番と南番で観た舞台が、最後になってしまった。筋書きのダンディーな写真が強く印象に残る。謹んでご冥福をお祈りします。そして、天国で十七代目の勘三郎さんとゆっくりと芝居の話をして下さい。
【2006. 10. 21 (土)】 author : 六条亭
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藤岡琢也さん死去−渡鬼「岡倉大吉」役
藤岡琢也さん死去

人気テレビドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系列)で、放送開始以来岡倉大吉役を務めていた藤岡琢也さんが死去したとの報道には、やはりと暗然とした思いになった。今放送されているシリーズ開始前に体調不良から、大吉役は宇津井健さんに代わっていたから、まったくの突然の訃報ではないものの、あの包容力のある笑顔をもう映像で見ることが出来ないのは、大変寂しい。

我々の世代では、この人はまずNHK『事件記者』での大阪弁の記者に、強烈な印象を受けた。その後の活躍は目覚しいもので、脇役から徐々に主役級の俳優になったのは、多彩な役をこなせる実力が物を言ったのであろう。橋田寿賀子のこの長寿番組でも、五人の娘を支えるドラマの柱だった。合掌。
【2006. 10. 20 (金)】 author : 六条亭
| テレビドラマ | comments(0) | trackbacks(0) |
海老蔵の宙乗りを猿之助が指導
デイリースポーツ記事

上記以外にも新聞各紙でこの十一月新橋演舞場の花形歌舞伎の切り狂言において、『河連法眼館−四の切』の狐忠信役で宙乗りに初挑戦する海老蔵が、病気休演中の猿之助直々に教えを受けたことが報道されている。猿之助が報道陣のカメラの前に姿を現わすのも久しぶりであるが、舞台への復帰は叶わないまでも、澤瀉屋得意中の得意の『四の切』を海老蔵に指導する姿は元気そうで、一安心である。

それにつけても、この写真を観ると、また別の感慨がある。それは猿之助が、襲名直後に祖父猿翁(先代猿之助)と父先代段四郎を相次いで喪い、文字通り歌舞伎界の孤児となってから逆にそれをバネにして、革命児と言われような新しい試みを数々続けて、最近に至るまでの孤軍奮闘・全力疾走振りと、どちらかといえば伝統的な歌舞伎をよしとする側からのそれに対する批判があった事実である。今では当たり前になった宙乗りや早替りは、言ってみればケレン=藝の本道を外れた演出として近代歌舞伎になってからはやや貶められた感があった。しかし、猿之助は江戸歌舞伎には本来観客を楽しませようとする演出があり、それを現代に復活させようとして、この『四の切』の宙乗りを代表とする多くのケレンを舞台で実現させた。それは、たしかにケレンを意識するあまり狂言として薄味で大雑把なものになるきらいあったものの、猿之助の意図は十分観客に理解され、受け入れられたがゆえに、毎年七月の歌舞伎座猿之助奮闘公演が長く続いたのだった。

その土壌があったればこそ、最近の勘三郎による外部の作家・演出家の起用による新しい試み、そして昨年の菊之助主演の『NINAGAWA 十二夜』などの成功につながったと考える。その時期に開拓者である猿之助が病に倒れて舞台に立てないことは、大変残念であるとともに、彼が早過ぎた悲運の開拓者であるようにも思えてならない。

話がやや横道に逸れたが、歌舞伎界の、そして市川宗家の御曹司海老蔵が、今回『四の切』を猿之助直々の指導を受けて、初の宙乗りに挑むことは、猿之助が声を大にして唱えてきた歌舞伎本来の面白さを見せる演出としてのケレンが、主流として認知されたことの証左であり、その意義は大きいと思う。しかも、共演者として静御前に笑三郎、源義経に段治郎と猿之助の弟子が出演しているのもまた時代の流れを思わずにはいられない。

しかし、そんな年寄りの昔話のような感慨は別にして、次代の歌舞伎をになう若手花形の星海老蔵が、この『四の切』をどのように演じてみせてくれるかを素直に期待し、楽しみたいものである。
【2006. 10. 18 (水)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(9) | trackbacks(0) |
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