徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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十二月の歌舞伎観劇予定
今日で十一月も終り、明日からいよいよ師走。歌舞伎座も二日から初日の幕を開けるので、一日早く十二月の歌舞伎観劇予定。十二月は玉三郎の舞台観劇強化月間になってしまって、昼夜とも三回の観劇の予定である。なお、国立劇場は三日初日で、まだチケットを押さえていないが、歌舞伎座観劇の合間をぬって、中旬に観劇予定を組みいれたいと考えている。

○ 二日(日)初日 昼夜通し
○ 十日(月) 昼の部
○ 二十日(木) 夜の部
○ 二十六日(水)千穐楽 昼夜通し
【2007. 11. 30 (金)】 author : 六条亭
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中村雅楽探偵全集の最終巻『松風の記憶』が発売など
松風の記憶

優雅なり雅楽の名推理 戸板康二『松風の記憶』

発売予定の記事を書いていた戸板康二の中村雅楽探偵全集の最終巻『松風の記憶』は、今月30日の発売予定であるが、今日既に東京の大手書店の店頭に並んでいたので、購入した。タイトルの『松風の記憶』と『第三の演出者』の二本の長編が収録されているとともに、戸板氏の中村雅楽に関する多くのエッセイもあわせて収められていて、最終巻に相応しい内容である。なお、全五巻を購入した読者へのプレゼントは、座談会「推理小説について」、幻のミステリデビュー作・1951年版「車引殺人事件」などを収録したオリジナル小冊子とのことである。ただし、応募した場合でも、発送は2008年夏ごろを予定しているそうであるから、気長に待つほかは無い。

しかし、意外だったのは『松風の記憶』が舞踊『鷺娘』をモチーフにしたものだったことで、過去に一度読んだことがあったはずだが、自分の記憶があてにならないことを実感した。それとも年齢のせい?

この全集もこの最終巻の刊行で無事、完結。全集としての完璧さと丁寧な造本・瀟洒な装丁など文庫本としては極上のものになったことは、編者の日下三蔵氏ならびに出版にあたった関係者に謝辞を申し述べたい。

ついでに新刊を漁っていたら、最近ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の新訳(光文社古典新訳文庫)がベストセラーになっている訳者亀山郁夫氏による新書を見つけて、あわせて購入した。

『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書)

新聞の書評にもこの新訳が取り上げられていて、「カラキョウ」という言葉に最初は「?」と戸惑ったが、そういう風に略されるほど『カラマーゾフの兄弟』の新訳が若者に受け入れられているということであろう。

我々の世代では、ドストエフスキーの翻訳は米川正夫の手になるもので読んだ人が多いであろうが、非常に重々しく、また難解な思想的小説を読んでいるような感覚を常に持っていたように思う。しかし、これも優れたロシア文学の翻訳家であった故江川卓による謎とき三部作(新潮選書『謎とき『罪と罰』』『謎とき『白痴』』『謎とき『カラマーゾフの兄弟』』)を読んだ時、従来のドストエフスキーのイメージはがらっと変わり、彼の作品は様々な仕掛けがほどこされた、重層的な小説で、その仕掛けを理解すれば、まったく異なったドストエフスキー像が現われてくることを知った。

この亀山氏の新書も、新しいドストエフスキー像を提示してくるのでは期待しつつ読み、その後是非とも『カラマーゾフの兄弟』の新訳を読んでみたいものである。
【2007. 11. 28 (水)】 author : 六条亭
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フルトヴェングラー「バイロイトの第九」
クラシック音楽ファならば、一度は聴いたことのある、あのフルトヴェングラーが、第二次世界大戦後6年を経てようやく再開されることとなったバイロイト音楽祭のオープニングを飾って指揮したベートーヴェンの交響曲第九番の歴史的な演奏に、新しくバイエルン放送音源による新盤が登場する。

フルトヴェングラー「バイロイトの第九」決定打!

今まではEMI音源盤を最高の第九と信奉して聴いている向きも多いと思う。残念ながら私は歴史的演奏でもモノラル音源はどうも苦手であり、フルトヴェングラーについても決してよき聴き手ではなかったと思うが、それでもこの二つの音源をめぐる一種のミステリーのような謎にも興味がある。加えて、今回発売のバイエルン放送の音源盤は、オルフェオ・レーベルが音質にこだわりのある会社であるから、相当高い水準のクオリティでることは間違いない。久しぶりにフルトヴェングラーの「バイロイトの第九」を聴いてみたくなった。
【2007. 11. 27 (火)】 author : 六条亭
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新作舞踊劇『信濃路紅葉鬼揃』に挑む 坂東玉三郎
東京新聞記事<歌舞伎>

十二月大歌舞伎に新作舞踊『信濃路紅葉鬼揃』に主演する玉三郎に焦点を当てた上記記事を、いつもお世話になっているkirigirisuさまの「新蟋蟀日記」にて教えられた。

この記事によれば、従来の『紅葉狩』と筋は同じだが、前半はかなり能に忠実に衣裳も一新、赤姫の衣裳をは着ないとのこと。後半は歌舞伎仕立てで、侍女の五人が派手に動いて毛を振るが、玉三郎本人はあまり動かず静かに見ているとある。

最近能に帰った形での新作舞踊が多い玉三郎、どのような新作舞踊を作り上げてくれるか?今度の日曜日2日の初日観劇が楽しみである。
【2007. 11. 26 (月)】 author : 六条亭
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顔見世楽日夜の部観劇
200711251603000.jpg
これから楽日夜の部がはじまります。
【2007. 11. 25 (日)】 author : 六条亭
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二月大歌舞伎の演目
昨日歌舞伎座観劇された方の情報では、二月の演目の仮チラシが置いてあり、演目と主な出演者のみ発表されていて、配役は未発表のようである。熊谷を幸四郎が演じ、鏡獅子を染五郎が踊ることは過日の新聞報道で間違いないであろうが、昼の部の関の扉と忠臣蔵祇園一力茶屋の場の配役が注目である。

今日はこれから楽日夜の部観劇に行きますので、追加情報があれば追記します。

○ 歌舞伎座百二十年
○ 初代松本白鸚二十七回忌追善

【昼の部】
一、小野道風青柳硯 柳ヶ池蛙飛の場

二、車引

三、積恋雪関扉

四、仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場


【夜の部】
一、寿曽我対面

二、口上

三、熊谷陣屋

四、春興鏡獅子

「主なる出演者」として、幸四郎・梅玉・東蔵・歌六・友右衛門・歌昇・橋之助・孝太郎・松緑・染五郎・錦之助・福助・芝雀・三津五郎・段四郎・魁春・吉右衛門・芝翫・富十郎・雀右衛門となってます。

(26日補記)
平成20年2月1日(金)初日〜25日(月)千穐楽

観劇料
1等席 15,000円
2等席 11,000円
3等A席 4,200円
3等B席 2,500円
1階桟敷席 17,000円

なお、次の製作発表のニュースでは、幸四郎が七段目の由良之助、熊谷を演じ、染五郎が『積恋雪関扉』の宗貞を演じ、鏡獅子を踊るとある。

ニッカン・スポーツ記事
【2007. 11. 25 (日)】 author : 六条亭
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玉三郎さんの衣裳
歌舞伎衣裳制作のあれこれをいつも豊富で美しい写真で紹介してくださるブログ「気ままに写楽」で、来月の『信濃路紅葉鬼揃』の衣裳が紹介されています。

玉三郎さんの衣裳

「玉三郎さんから依頼された衣裳制作の仕事をしている時は、いつも仕事場に緊張感がただよいます」とあり、過去の衣裳制作でも有名画家の作品であっても玉三郎さんがどうしても納得できず、作り直したというエピソードも紹介されています。
【2007. 11. 24 (土)】 author : 六条亭
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荒山徹『魔岩伝説』を読む
評価:
荒山 徹
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Amazonおすすめ度:
遂に荒山先生の「柳生力(柳生・ちから)」が!
一つの作品を読んで面白い作家を見つけると、立て続けに同じ作家の他の作品を読む悪い癖が出て、荒山徹の伝奇時代小説を続けて読んでいる。この『魔岩伝説』は作者の第3作目で、柳生と朝鮮忍術が出てくるのは他の作品と同様であるが、時代も江戸時代後半の化政期、そして朝鮮通信使をめぐる謎から、徳川家康と日光東照宮の重大な秘密に、あの遠山の金さん、若き遠山景元が日本と朝鮮をまたにかけた大冒険で迫る。もちろん柳生家も登場するが、柳生卍兵衛(やぎゅうぱんべえ)はどちらかといえば敵役の方である。

とにかくスケールが大きく、またある意味で滅茶苦茶に荒唐無稽かつ破天荒の物語であるが、それを感じさせない作者の構成力の緻密さと想像力の壮大さには驚く。それは徹底した史料の読み込みから来るものであろう。朝鮮通信使とは何であったか?、また何故江戸時代を通じて続いたのか?という謎に対して、徳川家康の出自にかかわる謎をからませている。また、当時の李氏朝鮮の政治の腐敗と高度の差別制度を民衆の側から抉り出しており、それが徳川幕府の体制にも影響を与えていることもしっかりと指摘している。

肝心の「魔岩」については、物語の後半になるまでなかなか語られないが、その驚愕すべき真相が明らかとなった時の遠山景元の悩みは幕臣として深いものがあったのは当然である。しかし、魅力的な女主人公の金春香を助けんがためにとった景元の行動は?となるが、遠山の金さんの桜吹雪の刺青の秘密を解き明かすラストは、爽快な読後感を感じさせるハッピーエンドである。

なお、この作品は祥伝社文庫でも刊行されている。
【2007. 11. 24 (土)】 author : 六条亭
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カラヤン/ライブ・イン・大阪1984のDVDの発売予定
来年2008年は、かって帝王と言われた世界的指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの生誕100周年だそうで、早くもレーベル各社からその記念企画のCDやDVDが出始めている。私もクラシック音楽を聴きはじめた当時は、かなりのベーシックなLPを買い込んで聴いたものである。

次のDVDは、以前レーザー・ディスク(LD)で発売予告が出ながら、未発売のままになっていたものであるが、この機会にあわせてようやくDVDで日の目をみたという。

カラヤン/ライブ・イン・大阪1984(DVD)

収録曲目は、次の三曲でどれもカラヤンが得意にしていた管弦楽曲であるが、いずれも初映像化であるとのこと。ディヴェルティメント第15番は比較的珍しい部類に入るかもしれない。今までのカラヤンの映像作品は意図的なカメラワークでかえって音楽の感興をそぐようなスタジオ収録のものが多く、DVDはあまり気に入ったものが無かったから、このようなライブ映像は大変ありがたい。交響詩『ローマの松』がベルリン・フィルのパワーがどのように爆発したものになっているか、期待大である。

(1)モーツァルト:ディヴェルティメント第15番変ロ長調K.287
(2)R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 op.20
(3)レスピーギ:交響詩『ローマの松』
【2007. 11. 23 (金)】 author : 六条亭
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通し狂言『雷神不動北山櫻』の配役発表
「市川海老蔵五役相勤め申し候」のみの発表で、私も歌舞伎会の先行予約をしたクチであるが、本日の夕刊広告ならびに歌舞伎美人にその他の配役が発表されていた。

初春興行の三座の出演の役者からある程度予想されたように、やはり澤瀉屋一門が共演である。ただし、笑三郎の腰元巻絹と春猿の秦秀太郎については私は逆の予想をしていたので、これは予想が外れた。市蔵と右之助の黒雲坊と白雲坊は、記憶が誤りでなければ、御園座の顔見世の『鳴神』の時と同じである。

歌舞伎美人 新橋演舞場 初春花形歌舞伎

通し狂言『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』

            鳴神上人
            粂寺弾正
            早雲王子  海老蔵
            安倍清行
            不動明王

           雲の絶間姫  芝 雀
            関白基経  門之助
            文屋豊秀  段治郎
            腰元巻絹  笑三郎
            秦秀太郎  春 猿
            小野春風  宗之助
            山上官蔵  猿 弥
        八剣玄蕃・黒雲坊  市 蔵
         秦民部・白雲坊  右之助
            小野春道  友右衛門
【2007. 11. 22 (木)】 author : 六条亭
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