徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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モナコ公演の記者会見
9月16日から19日にモナコのモナコオペラ座(サル・ガルニエ)で行われる歌舞伎公演についての團十郎、時蔵、海老蔵の記者会見の模様がニュースで報道された。海外公演の例にもれず、花道はないが、日本の演出に忠実に演じるという。演目は、海老蔵の『春興鏡獅子』と團十郎、時蔵による『鳴神』。

この劇場は、パリ・オペラ座を設計したシャルル・ガルニエが設計したもので、写真を見ても大変壮麗かつ豪華である。パリ・オペラ座公演の時のように映像化してもらいたいものである。

16日から歌舞伎モナコ公演 團十郎、時蔵、海老蔵ら(MSN産経ニュース記事)

海老蔵、遊びは我慢!?親子でモナコ公演!(サンスポ・コム記事)

海老蔵、9月に歌舞伎でモナコへ 「夜は散歩してみようかな」(ぴあニュース記事)



【2009. 08. 31 (月)】 author : 六条亭
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玉三郎、『牡丹亭』上演の最新情報
玉三郎は、昆劇を世界に広めた功績で蘇州市名誉市民の称号を授与することになったが、シネマ歌舞伎特別篇にもなった『牡丹亭』の上演についての最新情報をお知り合いの方から教えていただいたので、下記に掲載します。

今年の11月17日から22日まで上海で『牡丹亭』の公演が行われますが、27日に上海総領事館にて記者発表がありました。四か月で二つの場面を覚えられたんですね。お一人で全幕演じられるそうです。

米国の方のブログに記事と写真が載っています。

玉三郎 牡丹亭
【引用注 中国語のブログですが、翻訳ツールで中国語→英語の方が分かりやすいようです。最新の情報と写真が掲載されているブログです】。

JALパックで上海公演観劇ツアーが売り出されました。

ジャルパック、「坂東玉三郎 上海・昆劇公演鑑賞ツアー」を発売(NIKKEI NET)

また、時事ドットコムによると来年の上海万博でのご出演が企画中とのことです。

玉三郎さん、上海万博で昆劇上演へ

なお、2010年の上海万博での昆劇上演については、本日の「フジサンケイ ビジネスアイ」にも関連記事があり、来年6月12日の「ジャパン・デー」前後に、会場内の演芸センターで玉三郎の昆劇を上演する方向で当局と調整が進んでいると報じられている。

【上海摩天楼】万博期間中多彩なイベント 相互理解へ“祭り”超えた使命

【2009. 08. 31 (月)】 author : 六条亭
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「山帰り」奉納にちなむ記事
三津五郎、大山阿夫利神社で「山帰り奉納」で話題にした「山帰り」にちなむ記事が、YOMIURI ONLINEの名作探訪にアップされていた。

【名作探訪】「山帰り」大山(神奈川)

大山は、江ノ島からほんの少し足を伸ばして行ける、江戸庶民にとっては気軽に参詣できる場所だったようである。しかし、江戸時代には商売とばくちの神様と言われたようであるから、参詣後に羽目を外すのが楽しみで行ったのは洋の東西を問わず同じである。

今回の「山帰り奉納」(9月16日、17日)、私も出かける予定であるが、「雨降り山」の別名のように雨が心配である。明日は関東地方に台風の接近が見込まれている。台風到来の季節、何とか当日は天候に恵まれるといいが。



【2009. 08. 30 (日)】 author : 六条亭
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南座顔見世興行の演目と主な配役のニュース
歌舞伎座さよなら公演はまだ十月までの演目と配役しか発表されていないが、京都・南座では早くも京の年中行事「當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」の製作会見があったとのニュース報道があった。11月30日初日〜12月26日千穐楽で、大変豪華な顔ぶれによる顔見世である。

京都・南座:顔見世大歌舞伎の演目を発表(毎日jpニュース)

菊五郎、藤十郎ら吉例顔見世興行の演目発表(デイリー・スポーツニュース)

顔見世興行の演目発表 藤十郎ら豪華な顔ぶれ(47NEWS)

演目と主は出演は次のとおり(毎日jpでは、「封印切」に仁左衛門の名前がある。ひょっとして八右衛門?)。

【昼の部】(午前10時半開演)は、中村梅玉ほか出演の「佐々木高綱」、菊五郎らによる「一條大蔵譚」、仁左衛門の「お祭り」、藤十郎が忠兵衛、片岡秀太郎が梅川を演じる「封印切」。

【夜の部】(午後4時15分開演)は、片岡我當らが出演する「時平の七笑」、菊五郎の「土蜘」、仁左衛門の助六、玉三郎の揚巻による「助六」、中村翫雀、片岡愛之助が共演する「石橋」。

【29日補記】京都新聞の記事のリンクを追加しました。この記事によれば、「封印切」は敵役の八右衛門をやはり仁左衛門で、さらに玉三郎がおえんで付き合う!また「助六曲輪初花桜」(周知のように松嶋屋が出すときの外題である)では、我當の意休、藤十郎の新兵衛のほか、松緑、菊之助、愛之助ら花形役者も顔を揃えるという。

東西の名優 ”大顔合わせ“ 南座・顔見世 藤十郎に菊五郎

【2009. 08. 28 (金)】 author : 六条亭
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十一月新橋演舞場花形歌舞伎の演目と配役の発表!
新橋演舞場の公演情報として、十一月花形歌舞伎の演目と配役がアップされていた。

新橋演舞場 花形歌舞伎

以下に演目と配役をメモ代わりに書いておきます。海老蔵の出演はないが、昨年同様花形総出演で昼夜に注目すべき通し狂言を並べている。とりわけ菊之助が昼は三五郎、夜はお嬢吉三を演じ、そして八百媛を踊るのが大いに期待される。亀治郎の芸者小万、更科の前実は戸隠山の鬼女も楽しみである。

【新橋演舞場 花形歌舞伎】

平成21年11月1日(日)初日〜25日(水)千穐楽

【昼の部】(午前11時開演)

一、通し狂言『盟三五大切』(かみかけてさんごたいせつ)

  序 幕 佃沖新地鼻の場
      深川大和町の場
  二幕目 二軒茶屋の場
      五人切の場
  大 詰 四谷鬼横町の場
      愛染院門前の場  

薩摩源五兵衛/家主弥助 : 染五郎
笹野屋三五郎 : 菊之助
六七八右衛門 : 愛之助
芸者小万 : 亀治郎

二、四変化弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)

武内宿禰/悪玉/国侍/獅子の精 : 松 緑
神功皇后/善玉/通人/獅子の精 : 愛之助


【夜の部】(午後4時30分開演) 

一、通し狂言『三人吉三巴白浪』(さんにんきちさともえのしらなみ)

  序 幕 大川端庚申塚の場
  二幕目 割下水伝吉内の場
      本竹お竹蔵の場
  三幕目 巣鴨吉祥院本堂の場
      裏手墓地の場
      元の本堂の場
  大 詰 本郷火の見櫓の場

お嬢吉三 : 菊之助
お坊吉三 : 愛之助
和尚吉三 : 松 緑

二、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)

更科の前実は戸隠山の鬼女 : 亀治郎
八百媛 : 菊之助
平維茂 : 松 緑


【2009. 08. 27 (木)】 author : 六条亭
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勘太郎が平成24年に六代目中村勘九郎を襲名
歌舞伎座の建て替え計画の概要発表と同時に、勘太郎が平成24年に六代目勘九郎を襲名することも発表された。歌舞伎座が建て替え期間中のため、襲名披露公演は新橋演舞場、平成中村座などで行われるとのこと。

ニッカン・スポーツ記事

MSN産経ニュース記事

時事ドットコム記事

【追記】本文中勘九郎とあるべきところを、勘三郎と誤記していまして、大変失礼しました。ご指摘いただいた方には厚く御礼申し上げます。

【2009. 08. 26 (水)】 author : 六条亭
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歌舞伎座建て替え計画の概要正式発表
1月22日付けのプレス・リリースにて諸般の経済情勢により延期(その時の拙ブログ記事は、こちら)されていた歌舞伎座の建て替え計画の概要が本26日付で正式に松竹から発表された。

歌舞伎座の建替え計画に関するお知らせ(松竹プレス・リリース)【PDFファイル】

報道記事を以下にいくつかリンクしておきます。

「歌舞伎座29階オフィスビルに 劇場部分桃山様式の外観残す」(MSN産経ニュース)

同完成予想図

「外観そのまま、日本文化発信拠点に=歌舞伎座建て替え計画概要発表−松竹」(時事ドットコム)

「歌舞伎座、29階高層ビルに 13年春完成予定」(47NEWS)

29階のオフィスビルとの複合施設になることは以前の発表とは変わらないが、劇場部分の独立性を強調し、瓦屋根や唐破風、欄干のある現在の外観デザインを継承すること、また客席数や舞台の寸法はこれまで通りで客席を広くし、地下鉄駅と直結したつくりでバリアフリー化するという。したがって、一幕見席も従来とおりの模様である。

なお、あわせて文化の交流拠点となる「(仮称)国際文化交流センター」と多様な世代の学習の場となる「(仮称)歌舞伎アカデミー」が整備される。

いずれにしても現在の外観と雰囲気を出来る限り残しながら、バリアフリー化した新しい歌舞伎座にして欲しいものである。

なお、建て替えの竣工は平成25年春の予定。上記時事ドットコムの報道によれば、建て替え期間中は新橋演舞場で年間10〜11ヶ月の歌舞伎公演を行う予定とある。新橋演舞場は三階席が少ないから、三階席の常連はチケットの確保に悩まされそうである。

【2009. 08. 26 (水)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(8) | trackbacks(0) |
『スパイ大作戦』(原題 MISSION:IMPOSSIBLE)シリーズのDVDを観る
レンタル・ビデオ店には滅多に行かないが、このテレビ・ドラマシリーズ『スパイ大作戦』が発売されていることを知り、遅まきながら行ってみた。なるほど全7シリーズ(171話)のうち、1から5までのシリーズが各巻3〜4作程度収録されて並んでいた。これを全部観るだけでも相当な時間がかかるけれども、是非観たいとまず第2シリーズの1巻目を借りてきた。

スパイ大作戦(1966-1973)

しかし、記憶というのも怪しいもので、私はシリーズの最初から観ていたと思いこんでいたが、第1シリーズのリーダーは第2シリーズ以降のリーダー、ピーター・グレイブス演じるジム・フェルプスとは異なっていたし、この第1巻目のエピソードも観てはいなかったから、人気が出てからであろうか?

何しろ007シリーズのジェームス・ボンドをはじめ、テレビドラマでも『0011ナポレオンソロ』シリーズが大ヒットし、東西冷戦下の時代ではスパイ物は現実味があるドラマだった。ましてやこの『スパイ大作戦』(原題 MISSION:IMPOSSIBLE)は、どこの誰かも分からない当局からテープ(今ではレア物の小型オープンリールデッキ!)でリーダーに指令がある。大平透の声で「おはよう、フェルプス君」で始まり、事件の簡単な説明をした後「そこで今回の君の任務だが」と実行不可能な任務の指令があり、「例によって、もちろん君、もしくはメンバーの誰かが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する」と指令が終わると白い煙が出てテープは消滅するというお決まりのパターンではじまる。

その後リーダーがメンバーを集めて作戦を練り、実行に移す。ただ、どのような作戦が実行されるのかは最後になるまで分からないのがサスペンス感一杯であった。当時としては珍しく多くの機械を存分に駆使して、メンバーたちが変装も多用しチームワークよく作戦を進めるのが何とも爽快であった。1巻目で観た一篇もよくあるパターンであるが、誘拐された科学者たちを極秘裏に救出する作戦である。閉じ込められた地下室をうまく逆手に取り、偽地震を起して脱出させるという面白さであった。

この『スパイ大作戦』(原題 MISSION:IMPOSSIBLE)のテーマ音楽がまた一度聴いたら忘れられない強烈なもので、トム・クルーズ主演で映画化された時もそのまま使われたほどである。声優陣も若山弦蔵、納谷悟朗、山東昭子、田中信夫と当時考えうる最高のメンバーである。これはこれからも時々継続して観たいと思わせた、懐かしくもまた傑作のスパイ物シリーズの復活である。

JUGEMテーマ:映画
【2009. 08. 24 (月)】 author : 六条亭
| テレビドラマ | comments(6) | trackbacks(0) |
若き日のアルゲリッチ、ショパン初出音源CDの発売予定
来年2010年のショパンの生誕200年を前にして、アルゲリッチが若い頃に放送局に録音した未発売のショパンの作品集が発売される。もう演奏会でもショパンを弾くことがないアルゲリッチの、それも50年代から60年代の秘蔵の作品集、今まで録音していないものもあり期待が高まるばかりである。

若き日のアルゲリッチ、ショパン初出音源が登場!

JUGEMテーマ:音楽


【2009. 08. 23 (日)】 author : 六条亭
| クラシック音楽 | comments(0) | trackbacks(0) |
樹林伸『でっけえ歌舞伎』入門を読む
今日は新橋演舞場の八月歌舞伎公演『石川五右衛門』を観劇してきた。感想は追ってまとめるとして、売店でこの本を売っていた。今回のストーリー原案者が書いた、「週刊マンガの制作、というある意味で現代の先端を追い続ける現場を生きてきたまったくの素人が、歌舞伎の現場に入り込み、その視座から歌舞伎四百年を眺めた本である」。制作のドキュメントであるとともに、海老蔵を通じて作者の歌舞伎との「出会いの書」でもある。

私はマンガの世界にはまったく疎いのであるが、作者は講談社勤務時代から多くの筆名で傑作マンガの原作を作ってきた人だそうである。その作者が海老蔵の懇望を受けて、というよりその前にはじめてこんぴら歌舞伎での『暫』を観てから、歌舞伎のおもしろさに開眼し、『石川五右衛門』を作ってゆく過程が興味深い。

巻末の参考文献を見ても、作者の勉強振りは付け焼刃ではなく、歌舞伎の本質をとらえつつ、團十郎家を通じて、歌舞伎の歴史をも平易に語っている。そして、海老蔵は成田屋の名門という重圧のなかで、伝統的な歌舞伎から「ハミ出して行きたい」と共感する。

そしてこの『石川五右衛門』もストーリー原案を歌舞伎の脚本(草稿)にしてもらった後、関係スタッフが打合せをして叩いてゆく。それがマンガの制作と同じで楽しく、ワクワクしながら全員がノリに乗ってまとまったという。またそれが江戸歌舞伎の制作と同じブレーンストーミングと捉えているのも作者の目の非凡さをうかがわせた。

海老蔵の伝統を市川家を背負いながらも、歌舞伎に熱中する姿、また一種神秘的とも言える役者のオーラの秘密にも触れている本書は気軽に読める、つまりマンガを読むように読める歌舞伎入門の本である。



【2009. 08. 22 (土)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(12) | trackbacks(0) |
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