徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
| - | - | - |
師走の観劇予定
今年は夏が異常な暑さ続きでしたから、冬も寒さが厳しいとの予報のようですが、はたしていかがなりますやら?猛暑の影響で野菜などの価格が高騰しています。お正月を控えて、家計も寒風が吹きこんでくるようです。

歌舞伎座閉場にともなう歌舞伎座さよなら公演で大いに盛上った平成22年も明日からもう師走。今年も一ヶ月を残すのみとなりました。師走の歌舞伎公演は、京都南座の吉例顔見世興行に関して、海老蔵の休演騒動もあってお茶の間でも相当話題にのぼったようです。今年は歌舞伎座の閉場もあってか例年にまして、豪華な顔合わせによる演目揃いです。

本日の初日はテレビのワイドショーでも取り上げられていました。初日から満員御礼だったようです。代役の仁左衛門、愛之助の松嶋屋のお二人は稽古期間も短く、ご苦労されているとは思いますが、無事に初日を迎えられたことはなによりです。舞台関係者もさぞやホッとしていることでしょう。しかし、海老蔵のまねき看板はそのままのようです。

まねき看板そのまま休演…「顔見世」始まる(MSN産経ニュース)

さて、毎月1日にアップしています今月の観劇予定ですが、私も南座顔見世初遠征の予定もあり、初日にあわせまして本30日付けの記事とします。

・ 四日 日生劇場 十二月大歌舞伎夜の部
・ 七日 南座顔見世夜の部
・ 八日 南座顔見世昼の部
・ 十一日 日生劇場 十二月大歌舞伎夜の部(二回目)
・ 二十五日 日生劇場 十二月大歌舞伎夜の部(千穐楽)

【2010. 11. 30 (火)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(8) | trackbacks(0) |
アバド&ルツェルン祝祭管のマーラー第4番の発売予定
アバドが自身で主催するルツェルン音楽祭でマーラーの交響曲を毎年取り上げており、その映像が順次ディスク化されていることは拙ブログでも過去に何回も記事としている。本2010年はマーラー生誕150周年のアニヴァーサリーでもあり、アバドの第1番『巨人』がすでに発売されている。

第4番の交響曲は、2006年にグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラを指揮した映像が出ているで、ルツェルン祝祭管との演奏の映像化はないのではと思っていたところ、嬉しいことに早くも2009年8月のディスクが発売される!これもアニヴァーサリーのお蔭であろうか?これで映像によるマーラーの交響曲全集が射程距離に入った。

しかも今回の独唱者はコジェナー(Ms)。『リュッケルトの詩による5つの歌曲』が前半に収録されているのも見逃がせないから、もちろん予約を入れることにした。しかし、DVDと同時にBlu−ray Discもリリースされるとは今後Blu−rayレコーダーの購入を視野に入れると悩みが増える。

アバド&ルツェルン祝祭管のマーラー第4番

JUGEMテーマ:音楽
【2010. 11. 29 (月)】 author : 六条亭
| クラシック音楽 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジェイン・オースティン『説得』(中野康司訳)を読む
評価:
ジェイン オースティン
筑摩書房
¥ 998
(2008-11-10)
Amazonランキング: 4445位

ちくま文庫で中野康司氏個人全訳のジェイン・オースティンの長編6篇が完結した(拙ブログ記事は、こちら)ことにあわせて、久しぶりにオースティン晩年の傑作『説得』(阿部知二訳、ならびに富田彬訳では『説きふせられて』)を読み返してみた。

中野康司氏の訳文は日本語としてもとてもこなれていて分かりやすい点に加えて、19世紀初頭のイギリス中産階級の生活がともすれば取っ付きにくい部分があるにもかかわらず、自然と主人公の微妙な心理の綾を美しい自然とともに味わううことが出来る。主人公のアン・エリオットは虚栄心のかたまりのような父親と姉、そしてヒガミの権化のような妹にはさまって、家族の間では影の薄い存在。しかし、もっとも知性にすぐれ、心根のやさしい27歳の女性であることが丁寧に描かれる。

その彼女が母親代わりのラッセル夫人の説得に負けて、八年前婚約を解消した恋人ウェントワース大佐と再会して、その心が複雑に揺れ動くストーリー。作者最後の作品とあってか、しみじみとした憂愁が底流に流れていて、読めば読むほど味がある小説である。もちろん、オースティンの他の作品のような辛口の人物造形にも事欠かない。例えば、没落しつつあるのに生活態度を変えない父親と姉、さらにはヒステリー気味で自分勝手な妹メアリーは傑作である。また、従兄弟であるウォルター・エリオットの裏表のある性格付けも物語の陰影を濃くしている。

最後はハッピーエンドで終わるが、読了後の余韻はいつまでも続く大人の小説である。

JUGEMテーマ:読書
【2010. 11. 28 (日)】 author : 六条亭
| 読書 | comments(2) | trackbacks(0) |
『歌舞伎座さよなら公演 16ヶ月全記録』の刊行順が変更に
今年の8月から刊行が開始された歌舞伎座DVD BOOK『歌舞伎座さよなら公演 16ヶ月全記録』については過去に何回か拙ブログ記事として取り上げている。すでに第二巻まで刊行されていて、来月12月3日に平成21年5月、6月公演を収録した第三巻が発売予定である。

本日届いた歌舞伎会の会員誌「ほうおう」によれば、その刊行順序が一部変更されるとの告知があった。早速出版元の小学館の特設サイトを見てみると、同様にすでに刊行順序が変更されていた。

歌舞伎座さよなら公演 刊行リスト

さて当初予定では、全八巻を公演順に刊行することになっていましたが、編集制作上の諸般の事情により、一部刊行順を変更させていただきます。
全八巻の内容は変わりませんので(第四巻では「第四期歌舞伎座劇場案内」の特典映像を収録予定)、引き続き、ご愛読のほどを、よろしくお願い申し上げます。

平成21年7月、8月公演を収録する第四巻は、もともと7月公演の上演時間から考えて、一巻あたり12枚というDVDにはならないのでは?と懸念していたので、これは妥当な変更であるとともに「第四期歌舞伎座劇場案内」の特典映像がどんなものなのか期待して待ちたい。

またこの変更に伴い刊行が繰り上がった第五巻(平成21年9月、10月公演を収録)は、10月公演夜の部通し狂言『義経千本桜』がさよなら公演の白眉とも言える名舞台であるので、来年2月の刊行がとりわけ待たれる。

【刊行順序変更後】
第3回配本 第三巻 平成21年 5月、6月公演 平成22年12月3日発売予定
第4回配本 第五巻 平成21年9月、10月公演 平成23年2月3日発売予定
第5回配本 第六巻 平成21年11月、12月公演 平成23年4月3日発売予定
第6回配本 第四巻 平成21年7月、8月公演 平成23年6月3日発売予定

第7回配本 第七巻 平成22年1月、2月公演 平成23年8月3日発売予定
第8回配本 第八巻 平成22年3月、4月公演 平成23年10月5日発売予定

【2010. 11. 27 (土)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(0) | trackbacks(0) |
海老蔵、怪我のため南座顔見世を休演、代役は仁左衛門、愛之助
昨日飛び込んできた海老蔵が25日朝、飲みに行った際に殴られ怪我をして、病院に搬送されたというニュースは南座顔見世の出演が予定されていただけに、拙ブログ記事とはせず様子を見守っていた。殴られて重傷を負ったのに、なぜその場で110番通報をしなかったのか。2011年1月初春公演(ルテアトル銀座)の記者会見キャンセルして飲みにいったのはどうしてか?など海老蔵の傷害事件については、疑問点が多い。しかし、真相はこれから解明されるだろうが、どんな事情にせよ南座顔見世の『阿国歌舞伎夢華』の名古屋山三と『外郎売』の曽我五郎という大事な主役の公演を控えていて、いささか自覚に欠けていたと言われても止むを得ないであろう。

海老蔵なぜすぐ110番しなかった 被害届けもせず深まる事件のナゾ(Jcastニュース)

怪我の様子が判明してくるにつれて、ほお骨のひびが入るなど予想外の重傷のため、松竹は本日海老蔵の休演と代役を発表した。昼の部『阿国歌舞伎夢華』の名古屋山三は仁左衛門、『外郎売』の曽我五郎は愛之助である!これにともなって愛之助が演じる予定だった小林朝比奈は猿弥に代わる。

【南座12月「當る卯歳 吉例顔見世興行」配役変更のお知らせ】(歌舞伎美人ニュース)

市川海老蔵さん:顔見世興行を休演 京都・南座(毎日jp)

海老蔵さん、顔見世興行を休演 京都・南座(47NEWS)

二人の代役で思い起こすのは私は観劇できなかったが、3年前の2007年7月の大阪松竹座の公演である。海老蔵は公演中やはり怪我のため、14日から『鳴神』の鳴神上人を愛之助が、『女殺油地獄』の与兵衛を仁左衛門が代役を勤めている。この時愛之助は公演の全演目の出演するという猛烈ぶりだった。海老蔵はまたもや二人に助けられることになる。しかし、そのお蔭で、思いもかけず仁左衛門・玉三郎コンビによる『阿国歌舞伎夢華』を観ることができる!私は上旬に南座顔見世に遠征するので、なおさら思いもかけない顔合わせを観劇できることになった。


【2010. 11. 26 (金)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(13) | trackbacks(0) |
2011年2月のルテアトル銀座は亀治郎と染五郎の共演!
来年2月にルテアトル銀座で花形歌舞伎公演が行われることはすでに東京版歌舞伎興行のラインナップでリリースされていたが、亀治郎の公式サイトでいち早く演目と配役の公演概要が発表されていた。亀治郎と染五郎の共演による公演で、『於染久松色読販〜お染の七役〜』と『女殺油地獄』である!時間的にはほかの演目もあると思われるがこの二つは大変魅力的である。

市川亀治郎公式サイト最新情報

実はクラブツーリズムの伝統芸能ジャンルでのツアー募集において、亀治郎と染五郎共演で『女殺油地獄』『於染久松色読販〜お染の七役〜』らしき案内が出ていたが、演目があやしかったため、アップを控えていたもの。

澤瀉屋と猿之助の藝の継承を目指す亀治郎は立役に比重を移しつつあったが、猿之助四十八撰の内のお染の七役に挑戦してくれることは一大朗報である。また染五郎は亀治郎のお吉を相手に仁左衛門から教えを受けた女殺油地獄の与兵衛を演じてくれるとはこれまた楽しみである。

【二月花形歌舞伎 公演概要】
2011年2月1日(火)初日〜25日(金)千穐楽

【第一部】(午前12時半開演)
一、猿之助四十八撰の内『於染久松色読販〜お染の七役〜』

油屋娘お染/丁稚久松/許嫁お光/後家貞昌/奥女中竹川/芸者小糸/土手のお六 : 亀治郎
鬼門の喜兵衛 : 染五郎

【第二部】(午後4時半開演/午後6時半開演)

一、『女殺油地獄』

河内屋与兵衛 : 染五郎
女房お吉 :  亀治郎

【27日追記】「ほうおう」23年1月号に正式に二月花形歌舞伎の公演案内が出ましたので、追記します。演目は上記の二つのみです。また「昼の部」→「第一部」、「夜の部」→「第二部」と修正しました。第二部は2、3、4、9、10、16、17、18、23、24、25日の各日は午後6時30分開演です。3等席があるのはありがたいことです。

観劇料(税込)
1等席 : 13,500円
2等席 :  7,500円
3等席 :  3,000円


【2010. 11. 24 (水)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(5) | trackbacks(0) |
亀山郁夫氏講演会『文学の力 ドストエフスキーと現代』を聴講する
今日は私が住んでいる町田市の市立図書館が、開催した図書館まつりフェスタ“ぶらりライブラリーINまちだ”に参加し、オープニングセレモニーと亀山郁夫氏の講演会を聴講してきました。

今年2010年は国民読書年であるとともに、町田市立図書館のメインである中央図書館開館20周年など節目の年として、この図書館まつりが企画・実施されたそうです。今日から28日(日)の間にさまざまな催しが予定されています。

オープニングセレモニーでは、7月に公募してあらたに市立図書館キャラクターに決まった「よむぽん」の作品を応募された方をはじめとする入賞者の表彰式がありました。この「よむぽん」、なかなか可愛らしく、小さい子供まで本に興味をもつよいきっかけになると思います。

表彰式が終了後、東京外国語大学学長で、ドストエフスキーの清新な翻訳と著作活動で知られる亀山郁夫氏による講演会を聴講しました。亀山氏は主として『罪と罰』を柱にして、ドストエフスキー文学の多彩で奥深い魅力を、分かりやすい語り口で話してくださったので、大変濃密な講演会でした。「默過」という言葉をキーワードにして、ドストエフスキーの作品が現代に通じるアクチュアルな文学であることをあらためて感じました。

亀山氏は『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』(いずれも光文社古典新訳文庫)に引き続き、現在『悪霊』を翻訳・刊行中です。ドストエフスキーが作品中で一つの言葉でいろいろな意味を持たせていたことはロシア文学者の故江川卓氏が「謎とき」シリーズで鮮やかに解明したところですが、「翻訳ではその点をどこまで翻訳しうるか?」との質問に対して、亀山氏は事実上不可能です、と正直に答えられた点は大変好感を持てました。

亀山氏の翻訳に対しては一部では批判の声もあるようですが、いずれ機会を作って熟読してみたいものです。

JUGEMテーマ:日記・一般
【2010. 11. 23 (火)】 author : 六条亭
| 日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
富十郎、顔見世を休演
今月の新橋演舞場の顔見世大歌舞伎で、夜の部『ひらかな盛衰記』逆櫓に畠山重忠役で出演していた富十郎が、体調不良のため休演することになった。歌舞伎美人ニュースは、こちら

代役は、彦三郎。私が観劇した三日は台詞こそプロンプターがついていたものの、張りのある口跡で元気な舞台を勤めていたのだが。十月に続く休演でいささか心配である。体調の完全回復まで休養することが必要なのではあるまいか。

【2010. 11. 21 (日)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(4) | trackbacks(0) |
注目すべきオペラのDVD2点の発売
最近PCに向かう時間が取りにくく、情報の入手ならびにブログの更新も滞りがちです。

さて、注目すべきオペラのDVDが2点発売される。ドミンゴがバリトン・デビューしたコヴェント・ガーデンの『シモン・ボッカネグラ』とガーディナーがオリジナル楽器を使用したオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークを起用しての指揮した新鮮な『カルメン』である。

『シモン・ボッカネグラ』全曲 モシンスキー演出、パッパーノ&コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ドミンゴ、フルラネットほか

『カルメン』全曲 ノーブル演出、ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、アントナッチほか

前者はなんと言っても、あの世界的なテノール歌手で最近は指揮活動も行っているドミンゴが、バリトンでヴェルディ中期の傑作である『シモン・ボッカネグラ』を歌うことである。共演者、指揮者とも万全の布陣。

後者は原典重視のガーディナーらしく、本来の語りの台詞が混じったオペラコミークの伝統に則った上演形態を採用していることが注目される。カルメンを歌うアンナ・カテリーナ・アントナッチも期待できる。

これら2点のDVDがいずれも輸入盤で、日本語字幕が付いていない点は購入を躊躇するものの、是非視聴したいDVDであることは間違いない。

JUGEMテーマ:音楽
【2010. 11. 19 (金)】 author : 六条亭
| クラシック音楽 | comments(0) | trackbacks(0) |
二月の松竹座は仁左衛門が昼夜の仇討狂言
二月の松竹座の公演情報が昨15日付の歌舞伎美人にアップされていました(こちら)。

昼夜ともに仇討ものの通し狂言で、出演者は仁左衛門と発表されているのみです。『彦山権現誓助剱』は毛谷村しか観たことがありませんので、大変興味がありますが、さすがに遠征までは無理です。

片岡仁左衛門 昼夜の仇討
二月大歌舞伎
平成23年2月1日(火)初日〜25日(金)千穐楽

【昼の部】

通し狂言

『彦山権現誓助剱』(ひこさんごんげんちかいのすけだち)

 毛谷村六助 : 仁左衛門


【夜の部】

通し狂言

『盟三五大切』(かみかけてさんごたいせつ)

薩摩源五兵衛 : 仁左衛門

【2010. 11. 16 (火)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(0) | trackbacks(0) |
FLASH時計



PageRank Powered by SEO Stats





  和樂 毎月12日発売

BlogPeople

BlogPeople検索


歌舞伎ブログ にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ

qrcode