徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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平成中村座ファイナル
昨28日は梅席が取れましたので、急遽平成中村座ファイナルの追加公演を観てきました。

昨年十一月からのロングラン公演、私は四、五月それも僅か二つの公演しか観劇しなかったので、決してよい観客ではありませんでした。しかし、本公演は一昨日が楽日。その追加公演となれば、七ヶ月の全公演の締めくくりのお祭りとなることが予想されましたので、チケットを押さえることができたのを幸いに、期待して出かけました。

結果としてそれまでの公演を観た方には申し訳ないくらい、全部ありで、大満足でした\(^O^)/。

め組の喧嘩の場面では、予想通り(!?)染五郎、七之助、扇雀、国生が鳶、弥十郎が相撲取りで登場し立ち回りを披露しました(もちろん、染五郎と七之助は掛け持ち出演していた新橋演舞場が公演を終えていましたから、出演可能となった訳です)。

カテコでは舞台裏が開いて神輿が入り、舞台一杯にわっしょい、わっしょいと動きます。役者も一緒に賑やかに担ぎ、染五郎などは乗りまくっていました。

梅玉はじめ主だった役者は皆挨拶しました。梅玉、彦三郎、萬次郎はとにかく中村座に出演できて、満足ですと嬉しそうでした。この全公演を支えた橋之助は感極まって言葉が出ませんでした。

勘九郎は七緒八君を抱いてきて事実上の初お目見得をしました(最初は七之助が抱いていました)し、小山三も町家の女房風の拵えをして出て、元気に「中村小山三でございます」と挨拶。染五郎が中村屋に負けないように自分も頑張ります!七之助がたまには立役もやりたいです!と言っていたのがほほえましく、印象的でした。

立師として菊十郎と橘太郎が紹介され、橘太郎が「中村屋の旦那にこのめ組を出して欲しいとお願いしていましたから、実現して嬉しい」と笑顔一杯の挨拶。続いて出演していなかった咲十郎まで引っ張り出されて挨拶したのにはびっくりしました。

舞台関係者の御礼の挨拶の後、本職の鳶の木遣り、冴えた拍子木とともに元関取(元大至?聞きとりにくかったので、正しいかどうか)の相撲甚句も渋いノドを聞かせてくれました。挨拶する役者のなかに弥十郎がいないと思いましたら、元関取と一緒に登場してきたのでした。

梅席のいつも大向こうが座る席に時蔵、獅童がめ組から座り、食い入るように舞台を観ていました。時蔵は大阪松竹座の團菊祭が終わってから、萬太郎の舞台を観るために駆け付けてきたのでしょう。ほかにも気がつかなかった役者さんもいたかもしれません。篠山紀信、福田尚武も写真撮影をしていました。

記録用らしく、カメラが入っていましたが、歌舞伎ファンの方には観てもらいたい贅沢な舞台でした。

喧嘩の場面あたりから時ならぬ俄かの激しい雷雨、帰りがけには雨足も弱まりましたが、日が射してもまだ雨が降り続く不思議な天候でした。でもそのお蔭でしょうか、東京スカイツリーにかすかに虹がかかったのを観ることができました。

浅草駅近くで打ち上げを祝して勝手に乾杯しましたが、平成中村座のロングラン公演にかかわった役者ならびに舞台関係者の皆さま、まことにお疲れさまでした。熱く、素晴らしい舞台を見せてくれたことを心より感謝したいと思います。

座頭の勘三郎の体調が懸念されるなかで始まったこの公演も、勘三郎の復調と勘九郎、七之助兄弟の著しい成長という成果をあげたことは特筆されます。数年後にまたこの浅草に平成中村座が戻ってくることを楽しみに待ちたいと思います。
【2012. 05. 29 (火)】 author : 六条亭
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平成中村座追加公演観劇
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今日は平成中村座の本当にファイル公演、昼の部観劇です。

三社祭の毛振りは二人とも百回くらいも力強く振って、観客の大喝采を浴びていました。
【2012. 05. 28 (月)】 author : 六条亭
| 歌舞伎 | comments(0) | trackbacks(0) |
お蔭様で本HP「六条亭雑記」が開設満九周年を迎えました
いつも拙本HPならびに拙ブログをご高覧いただき、ありがとうございます。本5月18日は、本HP「六条亭雑記」の満九歳の誕生日にあたります。

ホームページソフトを使って、わずか二日間くらいの作業で平成15年5月18日に付で公開した拙本HPは今から考えますとずいぶん無謀なことをしたものだと冷や汗ものですが、その後私自身が予想もしないような多くの方々に閲覧いただいたお蔭で、そのまま本ブログの立ち上げにもつながり、現在に至っています。

最近は拙ブログの過去記事をもとに本HPを細々と更新していますが、まだまだ滞り気味です。しかも肝心の拙ブログの更新もペースダウンしたままなかなか上昇気流には乗り切れませんが、引き続きましてどうか鷹揚の閲覧のほどをお願い申し上げます。

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【2012. 05. 18 (金)】 author : 六条亭
| お知らせ | comments(4) | trackbacks(0) |
服部幸雄『大いなる小屋ー江戸歌舞伎の祝祭空間』が復刊
1986年に「叢書 演劇と見世物の文化史」の第一作として刊行され、その後1994年に平凡社ライブラリーにおさめられた服部幸雄氏の画期的な江戸の芝居小屋ー「戯場国(けじょうこく)」論をまとめた『大いなる小屋ー江戸歌舞伎の祝祭空間』が講談社学術文庫で復刊されました。

櫓、看板、積物、衣裳、橋、桟敷、幕、鼠木戸、船、紋などを通じて、芝居小屋が近世都市にあって、大衆の作り出した偉大な祝祭空間であったことを説いた本書はまさに目からうろこが落ちるような内容に満ち満ちています。著者が伝統演劇である歌舞伎とこれを上演する芝居小屋の関わりを論じた新鮮な視点から立ち上ってくる江戸歌舞伎の創造エネルギーには圧倒される思いです。拙HP「六条亭雑記」の歌舞伎観劇記のタイトルも本書から受けた感動と影響を少しでも形として残したく、おこがましくも「大いなる小屋」を借用させていただいています。

なお、今回発売された講談社学術文庫は、平凡社ライブラリーをそのまま底本としたうえで、雑誌『歌舞伎 研究と批評』(歌舞伎学会、発売・雄山閣)に収録された対談が加えられています。著者逝去の年の貴重な対談で、歌舞伎と芝居小屋に対する変わらぬ情熱が読み取れます。

今回の復刊でさらに多くの読者を得て欲しい本です。

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【2012. 05. 16 (水)】 author : 六条亭
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八月花形歌舞伎の演目と配役発表!
八月は平成二年から中村屋と大和屋が中心になっての納涼歌舞伎が評判となり、毎年歌舞伎公演が行われるようになりました。また平成五年から三部制となり、歌舞伎座が休館中でも昨年まで続いていました。

ところが今回発表になった八月の新橋演舞場の興行は花形歌舞伎とは銘打っていますが、二部制になっています。福助、海老蔵、愛之助の三人が昼夜に注目すべき狂言を並べています。

しかし、『桜姫東文章』は二部制にしても発表されている場のみでも時間的に相当無理なはずです。どのようは上演になるのか不安があります。

また『伊達の十役』は海老蔵が平成22年1月にはじめて演じましたが、亀治郎が猿之助を襲名してもこの演目は海老蔵も続けて演じることができるようです。ただ、前回上演時にあった大喜利所作事「垂帽子不器用娘」が出ないようなのは残念です。

八月花形歌舞伎

平成24年8月4日(土)初日〜23日(木)千穐楽

【昼の部】(午前11時開演)

『桜姫東文章』

  発 端 江の島稚児ヶ淵の場
  序 幕 新清水の場
      桜谷草庵の場
  二幕目 三囲堤下の場
  三幕目 岩淵庵室の場
  四幕目 権助住居の場
  大 詰 浅草雷門の場

桜姫 : 福 助
清玄 : 愛之助
釣鐘権助 : 海老蔵


【夜の部】(午後4時30分開演)

慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)

三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)

  市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候

  発 端 稲村ヶ崎の場
  序 幕 鎌倉花水橋の場
      大磯廓三浦屋の場
      三浦屋奥座敷の場
  二幕目 滑川宝蔵寺土橋堤の場
  三幕目 足利家奥殿の場
      同床下の場
  四幕目 山名館奥書院の場
      問註所門前の場
      同白洲の場

口上  
仁木弾正/絹川与右衛門
赤松満祐/足利頼兼
土手の道哲/高尾太夫  
腰元累/乳人政岡
荒獅子男之助/細川勝元 : 海老蔵

渡辺民部之助 : 愛之助

料金(税込)

1等A席 15,000円
1等B席 11,000円
2等A席 7,000円
2等B席 5,000円
3階A席 5,000円
3階B席 3,000円
桟敷席 16,000円

【2012. 05. 15 (火)】 author : 六条亭
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勘九郎襲名披露のテレビ放送予定『口上』『土蜘』
二月の新橋演舞場で行われた六代目中村勘九郎襲名興行が、NHKのEテレで19日(土)に放送予定です。

古典芸能への招待
 歌舞伎「六代目中村勘九郎襲名披露 口上・土蜘」
放送日 平成24年5月19日(土)15:00〜16:50

この春、歌舞伎界で目下話題となっている、六代目中村勘九郎襲名。
二月・三月に行われた襲名披露興行は連日大入りを見せる賑わいぶりだった。
今回は二月の襲名披露興行から、大看板が顔をそろえた「口上」と、襲名披露演目である「土蜘」をご覧いただく。
襲名にふさわしい、華やかな雰囲気と、豪華顔合わせを楽しみたい。

六代目中村勘九郎襲名披露口上
出演: 中村勘九郎、中村勘三郎、中村七之助、片岡我當、
坂東彌十郎、中村芝雀、片岡秀太郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、
中村東蔵、中村扇雀、中村錦之助、中村橋之助、中村福助

新古演劇十種の内 「土蜘」(つちぐも) 長唄囃子連中
河竹黙阿弥 作
初代花柳壽輔振付
出演: 中村勘九郎、坂東三津五郎、中村福助、中村橋之助、中村芝雀、
中村勘三郎、片岡仁左衛門、中村吉右衛門ほか

平成24年2月23日・東京 新橋演舞場で中継収録

【2012. 05. 15 (火)】 author : 六条亭
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わが心の歌舞伎座、DVD &ブルーレイ化予定
今日は新橋演舞場の昼の部観劇です。

2011年1月に公開されたドキュメンタリー映画『わが心の歌舞伎座』が、市販ディスクとしてDVDとブルーレイになって発売されるようです。発売の詳細は今夏発表される旨、今月の筋書に予告広告が掲載されていました。

歌舞伎座さよなら公演の記念ドキュメンタリー映画として、ディスク化は待ち望んでいたものです。DVDとブルーレイが同時発売されるのも嬉しいことです。私はブルーレイを購入したくなりました。
【2012. 05. 08 (火)】 author : 六条亭
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平成中村座五月大歌舞伎初日昼の部観劇
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今日の東京は大雨が降り続いています。そんな中、平成中村座の初日観劇です。熱い舞台が繰り広げられています。
【2012. 05. 03 (木)】 author : 六条亭
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