徒然なる日々の条々を、六条亭が日記風に綴ります。本屋「六条亭雑記」もよろしく。
 
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【2018. 08. 18 (土)】 author : スポンサードリンク
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長谷部浩『菊之助の礼儀』(新潮社)を読む


著者と菊之助との交友、対話録。著者が私的アドヴァイザーの立場で多くの菊之助の舞台に係わったことが分かる。『NINAGAWA 十二夜』もその大きな成果の一つ。

ここに書かれている数年は菊之助が意識して父菊五郎の後継者を目指して役柄を広げて来た時期。著者の著した『菊五郎の色気』で祖父梅幸がいかに子息に七代目を継がせようか腐心したエピソードがあるが、それを知って菊之助は音羽屋の跡継ぎとしての意識がよりたしかのものになった形跡がある。この数年の菊之助の演じた役は初役の多さも含めて、目次の外題を見ても女形は立女形、立役も世話物から時代物まで実に幅広く、目を瞠るばかりである。

しかもそのどれも確実な成果をあげてるのだが、決して満足せず更なる高みを目指して真摯に取り組む。この自制心を著者は「菊之助の礼儀」と呼ぶ。最近の意欲的な舞台の数々はまた新たな挑戦を期待させる。四十までには新作を、四十を過ぎたら弁慶を!には歌舞伎への愛がある。

菊之助に対して父菊五郎はある意味では本人の自発性に任せ、女形の大役を玉三郎の教えを請わせるなど要所を押さえた指導をしていることも見逃せない。播磨屋を岳父としてその藝をも吸収しようとしている菊之助の今、そして今後を語るには本書は欠かせない本であろう。
【2014. 11. 29 (土)】 author : 六条亭
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壽初春大歌舞伎の演目と配役の発表!
昨日の顔見世初日にあわせて壽初春大歌舞伎の演目と配役が発表されました。歌舞伎美人は、こちら。

この出演者なら『妹背山婦女庭訓』吉野川が出せたはずですが、以下の演目では大幹部が顔合わせる演目がほとんどなく不満が残ります。両花道は出すつもりがないのでしょうか?新装開場後猿之助がはじめて歌舞伎座に出演するのは朗報なのですが。

松竹創業120周年
壽初春大歌舞伎

平成27年1月2日(金)初日〜26日(月)千穐楽

【昼の部】(午前11時開演)

祇園祭礼信仰記
一、金閣寺

松永大膳 :染五郎
雪姫 : 七之助
此下東吉 : 勘九郎

二、蜘蛛の拍子舞
花山院空御所の場

白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精 : 玉三郎
渡辺綱 : 勘九郎
源頼光 : 七之助
坂田金時 : 染五郎

三、一本刀土俵入

駒形茂兵衛 : 幸四郎
お蔦 : 魁 春
船印彫師辰三郎 : 錦之助
堀下根吉 : 高麗蔵
波一里儀十 : 歌 六


【夜の部】(午後4時40分開演)

一、番町皿屋敷

青山播磨 : 吉右衛門
腰元お菊 : 芝 雀
放駒四郎兵衛 : 染五郎
渋川後家真弓 : 東 蔵

二、女暫

巴御前 : 玉三郎
蒲冠者範頼 : 歌 六
清水冠者義高 : 錦之助
成田五郎 : 男女蔵
女鯰若菜 : 七之助
轟坊震斎 : 又五郎
舞台番辰次 : 吉右衛門

三、猿翁十種の内?黒塚

老女岩手実は安達原の鬼女 : 猿之助
阿闍梨祐慶 : 勘九郎

【2014. 11. 02 (日)】 author : 六条亭
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